10日に大阪公立高校の一般選抜があり、学力検査問題が発表されていました。この中で、地学の問題について解答のための解説、感想などを述べます。
問題は理科の大問4つの内の3が番目にあります。各大問は生物・物理・地学・化学の順番に作成されています。順番は異なりますが、例年のパターン通りです。各問題文は、実験や調べたことを通じてどのように考えるかということに主眼が置かれているようです。これもほぼ例年通りの出題パターンです。全体的に基礎的な事項が理解できていれば解けたように思います。
地学の各問ごとの考え方、問題について思ったことなど一つずつ書いていきます。
(1)地球の軌道上の位置と(北半球の)季節の関係について
オーソドックスな問題です。考え方としては、夏と冬の位置が決定できるので、春は冬から那津に向かう途中になります。ところで南半球でも春分は3月なのかな。夏は寒いと思えばいいか。
(2)1日の動きが日周運動なら、1年の動きはどう呼ぼうか。
周というのは、ぐるっと回って元に戻ってくるというニュアンスがあります。南中高度が上がったり下がったりというのは、年周運動といういうことなのかな。基本的には、天球上を太陽が1年かかって1集することに付随して起こる現象ですから、年周運動でもいいか。
(3)単純に式に代入して計算すれば求められます。
北緯34.5度というのは大阪府でいえば、高石市、堺市南端、太子町付近になります。
(4)地軸の傾きが変わると南中高度がどうなるかを(3)からもとめ、その場合の時刻と南中高度の関係がどうなるかを類推して昼間の長さを考えるという手順になるのかな。
夏至の日のグラフが異様に尖っているのが気になります。そのうち計算してみようっと。
(5)前線名は常識の範囲、天気図の気圧配置も典型例なのでわかるはず。
この天気図だと、実験しようとした時間帯は大阪付近では晴れていそうな気がするのですが。
(6)春分の日の南中高度から、それに対して直角になる時の板の方向きを考える。
ところで温度はどうやって測ったのでしょう。最近はやりの赤外線による非接触式の温度計かな。
(7)面積をかけて時間で割って。
太陽光発電でどれだけの電力がえられるかを求めようとしたのかな。J÷秒=ワットですね。
2023年03月11日
大阪府公立高校一般選抜理科(地学)の問題
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記