途中に農産物無人販売所がありました。買おうと思ったのですが、財布を置いてきているのと、持ち歩いてまわるのは不便ということで出直すことにしました。
適当に自転車を走らせていると、左側に御坂サイフォンが見えてきました。

この道の反対側を見ると、山の斜面を降りてくる鉄管が見えました。これは防災公園野球場の横で上から眺めていた鉄管を下から見ていることになります。

鉄管の先はこの道路の下を通って、御坂サイフォンに続くことになります。めがね橋というのは鉄管を乗せるために作った橋の形から来ています。
鉄管のさらに先は対岸の山の斜面を登っていくことになりそうです。その形はサイフォンの原理のU字管そのものです。御坂サイフォンというのはまさにサイフォンの原理のことをいっていたようです。同じようなもので有名なのは熊本県の通潤橋でしょう。こちらは石と漆喰だけで作られているので大きな水圧がかかるため落差はそれほど取れなくて、そのぶん橋桁が高くなっています。
御坂サイフォンは、淡河川疎水の一部といえます。6kmほど淡河川上流から淡河川右岸に沿って引いてきた水を、ここで川越えをさせるために作られたものです。左岸側は深い谷がたくさんありますからこちらの方が苦労しそうです。淡山疎水というのは淡河川疎水の地元での呼び方だそうです。
めがね橋を渡ります。橋の上から上流側です。淵になっていますが、ここから川は分岐し左が淡河川、右が志染川になります。山田川というのがあるようですが志染川のことのように見えます。両岸が切り立った崖になっていますからこちらからは橋をみにくそうです。

下流側です。水は勢いよく流れています。

橋を渡りきって振り返って見たところです。看板の先が鉄管の通っているめがね橋で、その横に通行できる新しい橋が作られています。左側が上流側になります。

どちらかというと古い橋の方を見たいので渡って右側から川に近づけるところを探します。広場のようなところがあったのですが、ここからは完全に逆光になっています。太陽光が入ってこないところを探すと、間に木が入ってくるこの場所しかありません。

手とフードでかくそうとしたのですが、ちょっと無理がありました。
