2022年11月09日

8日の皆既月食・天王星食 準備編

 8日の皆既月食・天王星食の観測結果を報告する前に、今後の参考のために準備などで計画・実施したこと等をまとめておくことにします。
 月食は、予報と月の位置を照らし合わせてみると、自宅からは部分食の開始から終了近くまでは見えそうです。念のために玄関先に出た方が確実でしょう。そうなると野次馬がたくさんきそうなので、いっそのこと町内会対象に公開した方がよさそうです。というよりも、前回もこのようにしたので、今回は自分だけというわけにはいかないでしょう。とうことで玄関先での一般公開は確定です。
 前回は望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを接続して、カメラのファインダーから見てもらっていました。今回は天王星もあります。これはカメラのファインダーでは見えない可能性がじゅうぶんにあります。となると、眼視観測になります。望遠鏡ではひっくり返って見えます。これは説明でということでの対応になるでしょう。
 他に近くにすばるとか火星が見えるのでこれも対象とします。皆既食の時間は長いので、天王星食が始まるまでの間に、一時的に向きを変えることにします。木星は月食が始まってすぐくらいに建物にかくされてしまいそうなのでパスします。以上のような内容を書いた町内会向けのポスターを作り、掲示板に貼りだしてもらいました。
 観測機材です。大きい方の望遠鏡で見たいところですが、ほぼ固定状態になっています。その位置からは、東の空は見えませんから使えません。小さい方の移動可能な望遠鏡は観測会で使用することにします。ということで望遠鏡は出払ってしまいました。写真撮影はカメラの望遠レンズで対応することになります。観測会に付き添うことを考えると、撮影はインターバル撮影を利用した自動撮影しかありません。これに使えるカメラは3台あります。そのうちの1台は、ノイズが激しいので長時間露出にはむいていません。それでも月食の撮影にはなんとか使えるでしょう。インターバル撮影機能のないカメラがもう一台ありますが何かの予備として別に使うことにします。他に三脚が2台と、ポータブル赤道儀が1台あります。
 撮影計画です。ポータブル赤道儀で300mmの望遠レンズを使って追尾撮影をします。マニュアルとみるとノータッチガイドできる時間が短いようです。赤道儀には2台のカメラが同架できます。画角からずれるのが心配なので予備として135mm望遠も乗せておくことにします。これとは別に固定撮影で月食中の月の動きも撮影する事にします。昨年の部分月食の時は、大きい方の望遠鏡の鏡筒バンドにカメラ雲台をつけることができるのを利用して、鏡筒バンドを台の上で固定して撮影しました。今年もその方法を検討します。カメラの監視はできませんから設置場所は庭先になります。予備用のカメラは、55〜300mm望遠ズームレンズをつけて望遠鏡に同架して適宜撮影することにします。
 その他の細かい準備です。電池チェックをしておきます。望遠鏡用のバッテリーはだいぶへたっているようです。今のところこれしか接続法法がありませんから、前日から充電をしておくことにします。ポータブル赤道儀を動作させたところ、電池が切れかかっているようなので新しいアルカリ電池を購入しました。予備のカメラはケーブルスイッチを取り付けられず、リモコンしか使えませんから動作チェックもしておきました。
 この直前に大阪市内に行く用事があったのでついでに日本橋まで行き、ACアダプターから接続するためのプラグをかってきました。これは内径と外径の標記を読み間違えたために使えませんでした。ついでに、古い方のカメラのケーブルスイッチ用のケーブルつきプラグも買っています。買い間違えたプラグは、ネットで購入できることがわかりこちらから取り寄せました。送料の方がはるかに高かったのですが、日本橋に行くよりは安くあがっています。これは、バッテリーが使えなくなったときの予備とします。電源コードが玄関先まで届かないも知れません。
 前日に、北極星を使ってポータブル赤道儀のセッティングもしておきました。

 当日です。大阪府がいきなりコロナ感染拡大黄信号をだしました。でも、知っている人がどれくらいいるのか疑問です。行動制限することはないというのなら何のためなのかわかりません。気にする人は来ないで、自宅でひっそりと見ているだろうということで、無視します。個人的にはBA5対応二価ワクチンを打って、今が免疫が一番高くなっている頃です。大丈夫でしょう。
 観測会の準備はそれまでの時間少しゆっくりしすぎて、始めたのは観測開始を宣言した時刻の直前になってしまいました。ポータブル赤道儀を見ると、セッティングしていた方向と違う方向を向いています。再度あわせ直して、カメラを乗せると、こんどはカメラが固定されません。三脚がカメラの重みに耐えていないようです。300mm単焦点レンズはかなり重たいのでこれだけでも外すことにしました。300mmの自動追尾はなくなります。代わりに、望遠鏡の直焦点で撮影することにします。望遠鏡を直接のぞくことはできなくなりますから、壊れた400mm望遠レンズに接眼レンズをつけられるようにして作った望遠鏡を予備のカメラを乗せることにしたところに取り付けます。これで、天王星が見られるかどうかは不安なところがあります。これだけで、観測予定時刻になってしまいました。固定撮影用のカメラは三脚に乗せることになり、これで三脚で出払ってしまいました。
 次に望遠鏡をセッティングします。極軸望遠鏡に北極星を入れようとしたのですが見えません。双眼鏡でも探したのですが、見つけることはできませんでした。予定時刻をかなりオーバーしていますから、途中で切り上げだいたいの方角を向けた状態での観測会モードに入りました。月は視野から外れるかも知れませんが、時々動かせば問題ないでしょう。

posted by ヨッシン at 00:00|