ゆっくりと規則的に1分ほど揺れていたいようです。いろいろなものが音を立てたりというのがなかったので、半分夢かなと思っていました。感覚的には震源まではちょっと遠めかなというところでした。調べなおしてみると実際に地震があったようです。揺れ始める前に目が覚めたようなので、初期微動も感じていたのかも。震度は2くらいだったようです。
震央は、兵庫県南東部となっています。気象庁の震央表示では宝塚と有馬温泉のちょうど真ん中くらいになっています。このあたりは、有馬高槻構造線が通っています。走向は東北東で傾斜はほぼ垂直の右横ずれ断層です。
防災研のFネット、Hネットのメカニズム解を見ると、東南東−西北西の圧縮軸をもつ横ずれ断層になっていて、有馬高槻構造線の動きと調和的です。この断層に関係した地震なのかも。18年の大阪府北部地震は関連の断層がはっきりしていません。阪神大震災は六甲断層系だったので別の断層ということになります。でも、一つが動くと他のところに歪みがたまるので完全に関係ないとは言い切れないでしょう。
今回の地震の震度分布を見て奇妙に思うのは震央の東側では震度の大きなところが目立つのに対して、西側では、震度が1以下のところがほとんどだということです。東側で見れば、震度2の範囲は京都市まで、震度1の範囲も大阪府下で広範囲に見られ遠くは名古屋市までひろがっています。
この原因とし考えられるのは、断層の西側でずれ始め、ずれの場所が段々東側に広がっていったということです。ずれ始めた場所からやってきた地震波とずれ終わったところからやってきた地震波の到着時刻の差は、東側の方が短くなりその分地震のエネルギーが集中するために震度が大きくなると考えられます。
ところが、どれくらい影響があるのかなと考えたらこんなにも差がでないような気もします。地震のマグニチュードは4.0となっていますから、ずれた断層の大きさは1kmほどです。この間をS波が伝わるのに1/3秒ほどです。それほど差がでるのでしょうか。ずれが広がっていく速さがS波速度に近ければ、エネルギーが短時間に集中しそうな気もします。このあたりはどうなんでしょう。
【日記の最新記事】