光点がガラスに写ったものだとして、その動きが景色より大きくなる事から説明します。ビデオカメラは液晶画面を見ながら撮影します。これはカメラでも同じですが、今のところは関係ないので置いておきます。普通撮影するときには腕を前に延ばして、カメラを顔の前につき出すように支えているでしょう。ここて、手ぶれが原因で右の方にカメラがむいたとします。右側の景色が写るようになりますから映像は左にずれていきます。
ところでカメラが右に向いたときに、カメラと腕の関係はどうなっているでしょうか。考えられるのは2通りあります。手首から先の手のひらだけが動いたのか、腕ごと右を向いたのかのどちらかです。カメラを持った感覚では、手首だけが震えていることはありません。だいたいは腕が揺れています。この場合は、肩か肘の関節を中心にしてカメラが動いていることになります。カメラが右に向くときにはカメラは右に動いています。
映像を写す位置が変わるとどのようなことが起こるでしょうか。列車から見る景色を考えてみるとわかると思います。近くにある景色ほど、後方に大きく動いて見えるということが起こります。
映像の動きから、光点の方が大きく動くのなら、光点は手前側にあるということを示しています。見てわかるほど動きに差がでてくるというのは光点が至近距離にあることを示しています。手前側に光点を支えなしで置ける状態で思いつくのは、ガラスに光を映すという方法です。いったんここまで考えたのですが、光点の方が先に大きく動くということがわかり、こちらの説明をつけないことには全く無意味になり、この部分は保留にしました。
ここで、手振れ時に光点だけ(近くにある物体)を先に動かす方法を説明します。至って単純で、カメラの手ぶれ補正機能を使うという方法です。というのか勝手になっていたのでしょう。これは、カメラの画素をカメラの動きに合わせて動かすという方法で対応しています。遠くの景色にあわせて手ぶれ補正機能が作動していれば、カメラが動いた直後の映像では遠くの景色は止まって見えます。光点は、景色より速く動く分だけ位置がずれます。その後画素は定位置に戻されるので、景色光点ともに動いていきます。総合してみると光点の方が景色より先に動きだすことになります。
光点の先行する動きが説明されたことによって、光点が近くにあることが示されました。ガラス面で反射された後方の光点の可能性が高くなってきました。もちろんガラスに限らず透明な膜状のものならなんでもよい事になります。後方の光ではなく膜に何か書かれていたものが照らされていたりたでもいいし、膜面が手前に倒れていれば後方ではなく足元ということになります。
この仮説ならもう一つ説明できることがあります。最初に疑問を抱いた、光点のみハレーションを起こしていないという現象です。光点が膜の手前側の面で反射ていればハレーションは起こりません。間にハレーションを起こすものが挟まっていればこのようになりますから、それを膜としてやればいいだけです。たとえば、膜面の向こう側面がうっすら濡れていてこれがハレーションを起こしたというような状況です。あまり質のよくない透明なビニールシートでもよさそうです。
撮影位置の問題がありますし、本当の撮影状況がわかっていませんからこの説にはこだわりませんが、これ以外でも何とか説明をつける方法がありそうです。少なくとも5cmサイズとかいう以外は、UFOでは説明できそうもありません。
ネットでの情報を見ていると、この画像についての所長の見解が書かれているのを見つけました。説明会では解説があったのかも知れませんが、書かれている記事はありませんでした。
よろず〜ニュース6/29(水) 11:00配信 UFOの里「福島・千貫森」に注目!..
URL:https://yorozoonews.jp/article/14655702
引用します。
--以下引用--
分析の結果、レンズゴーストではないことが分かっている。異星人の乗り物とまでは断定できないが、プラズマである可能性が高い。自然現象はもちろんだが、UFOもまた、プラズマをまとっているケースがあるので、さらなる分析をしたいところである
--引用終わり--
突っ込みどころ満載です。レンズゴーストとは思っていないし、この光点に対するレンズゴーストもしっかり写っています。少なくともレンズゴーストでなければプラズマだというところの解説はしっかりして欲しいとは思います。少なくとも、ここに書いたことには反論できるようにして欲しいとは思います。間に何も挟まずに写したとか、写したときの状況はどんなだったのかとかいろいろあると思います。
まだ続きそう