昨日、大阪公立高一般選抜学力検査があり、その問題が今日発表されていました。その感想です。いつもは理科地学の問題をみています。その流れに沿って書きます、
2月17日に特別選抜がありましたが、この時の問題は至ってシンプルでした。
今回の問題は、昨年にあった惑星食を題材に扱っています。中学では「惑星食」という用語を使わないためにわざわざ「月にかくされる」と書かれていてなんとなく文章が回りくどいなという印象を受けます。これは最初の問題で、太陽が月にかくされる現象はなにかと聞いているためにしかたがないなかなという事もありますが、もう一工夫があってもよかったのではと感じます。かくされるという言葉自体も知っていればそうなのかなのですが、何となく意味をつかみ難い様な気がします。「わからないように見えないところにしまっておく」といういみと解釈したらどうなるでしょう。
もっと別の事を聞くとか、開き直ってヒントのつもりで惑星食という言葉を使ってしまうという手もあります。
実際には、日食・惑星食はかくされるというよりは、大きなものが前を横切るために見えなくなる現象で、食ではなく掩蔽という現象に属しています。厳密に言うのなら、「月による太陽の掩蔽」になりますがこう答えるのもあまり一般的ではなさそうです。
金星がいつ見えたかという質問があります。解答の道筋としては軌道の図から求めることになります。つい最近のことなので星好きの人ならどれかはすぐにわかったはずです。ここまで知っていれば、逆に優秀だと認めた方がいいのかなと思います。
この時の月の形についての質問があります。図の中には月の軌道が書かれていません。かけないほど小さいためですが、もし金星の近くまで行っているとしたら半月型に近くなります。このことは一言あってもよかったと思います。
細かくみると各設問が、雑多になっていてあちこち飛びまくっているのが気になります。
地学の問題は気になる点はあったものの、どちらかといえば良いのかなという気がします。
これ以外に気になったのは、生物と地理の問題にあります。
生物では、生態系を取り扱っています。生態系についてはいつもしっくりこない事が多く悩んでいます。調べたことについて書かれている内容についてはどうかなという点があります。消費者の中では草食動物が一番多いという点です。果たしてそうなのかなという気がします。草食動物の定義がはっきりしませんが、普通は植物を食べる四足動物をさすような気がします。昆虫類や植物プランクトン食のプランクトンは含まれているのでしょうか。
草食動物と肉食動物の個体数のグラフからは違うような読み取りもできます。肉食動物は昆虫の影響に関係なく、ずっと少なくなり続けているように見えます。細かい増減のようすをみても、草食動物と肉食動物は同時に変化しています。本来なら肉食動物がやや遅れて増減しそうですが、そうでもないようです。このグラフは一体何を表しているのでしょうね。
2022年03月10日
大阪公立高一般選抜学力検査がありました
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記