2022年01月18日

共通テストがありました(地学分野)

 昨日に引き続き、今日は地学の問題を解いてみることにします。いつも、気が散って、いらないことを調べ始めて全部解くのに時間がかかってしまいます。問題としては一通りしっかり勉強していれば解けたかなと思います。だいぶ昔の知識では役立たないところが増えてきています。
 昨日同様、問題文や選択肢に書かれていることくらいは覚えておいてねというのは常識問題とします。問題番号順に解説します。

第1問 前説は導入で特に何かというのはなさそう。あまりこのようなことを覚えるのは特異ではないので、もっと細かいことを聞かれたらどうしようと身構えてしまいました。
問1(1)明らかな正解があるので極渦(主に成層圏)を知らなくても解答可
問2(2)HR図についての常識問題
問3(3)マントル内の地震波速度は屈曲点より遠方での地震波速度から
    モホ面の深さは屈曲点の震央距離から類推
問4(4)点を打ってみること、連続変化だから
問5(5)常識問題

第2問
問1(6)フリーエア異常とブーゲー異常は混同しやすいので注意
    アイソスタシーが成立するとフリーエア異常は一定
    ブーゲー異常は地表近くにある物質の状態がわかる
問2(7)核にはいったときに地震波はどのように進むか(常識)
B地磁気についての問題 チバニアンの下限と書いて欲しかった
問3(8)ア(伏角)は現在と同じ向き、イウは逆向き
問4(9)常識問題?海洋底の地磁気異常の縞模様といえば?
C火山噴火の様式について
問5(10)常識問題か?
    成層火山の言葉の由来は?粘性は高低ではなく大小の気がするが..
    オは成層火山ではなく溶岩ドームのことをいっているのに注意
問6(11)各文については常識
    粘性の大小によって、揮発成分がマグマから抜けるかどうか
    残ると地表にでると圧力が下がって急膨張する→結果は?
   
第3問
A変成岩について
問1(12)常識問題 文章からでも写真からでもわかる
問2(13)常識問題 プレートに引きずり込まれた海洋底物質が変質
B化石と気候変動
問3(14)常識問題 示準化石示相化石の条件を知っているか
問4(15)紛らわしいので確認=軽い元素ほど蒸発しやすくなる
     →海洋中と大気中での同位体比を比べると?
問5(16)時間スケールがどれくらいなのかがヒント
     →氷期間氷期の温度変化と考えると
C日本列島の形成
問6(17)大陸側に古い岩石(地質帯)、海洋側に新しい岩石が分布している

第4問
A大気の安定・不安定について
問1(18)ア露点(温度)は飽和水蒸気圧が22hPaとなる温度から
    イ式に代入 ちなみにT−tを湿数といいます
問2(19)ウ水蒸気量が飽和水蒸気量より大きくなると?
    エ温度関係が逆転するので
問3(20)常識問題
    温暖前線接近時の雲では日暈、太陽柱といった現象が見られることがあります。
    氷晶内で屈折反射する事で作られると考えられています。
問4(21)1.塩分濃度でも変化 2.密度現象で体積増大 3.深層水温は変化なし、表層では?
問5(22)アイソスタシーの計算と同じ方法を使う、どこを基準面にするか?
問6(23)オ自明 カ.転向力のかかる側が水圧が大きい

第5問
A天体の動きと時刻
問1(24)常識問題 間違えているところは正しくは何というか
    補足:太陽や月の場合も日周運動という。
     厳密にいえば地球(太陽)や月の公転の影響が加わっているのでどうなのか
B惑星の運動
問2(25)常識問題
問3(26)やや難問か
  火星より地球の公転周期の方が短い、火星が逆行するのは衝の前後というのを利用
  4月の選択肢にエがないので絞り込むことができる
C銀河と恒星
問4(27)常識問題
問5(28)キのある発言(ハルカ)とその直前の発言(先生)を読めばわかる
問6(29)1.は褐色矮星 2.で起こるのが超新星爆発 3.ブラックホールの中は見えない
  4.について補足:
  惑星状星雲は赤色巨星から放出された物質が形成、中心に残るのが白色矮星なので
  惑星状星雲を経て白色矮星になるのではない。関係しているということでよしとするか。
問7(30)100億倍の明るさなら何等明るくなるか(100倍で5等だから)
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第5問問3(26)について補足しておきます。次のように考えることもできます。
 火星は黄道から大きくそれないので、星図上の黄道の位置がわかります。一番北に寄ったあたりに夏至点、南によっているあたりに冬至点、冬至点から夏至点に向かう真ん中あたりが春分点になり、ここを少し過ぎたあたりが4月の太陽の位置になります。2020年10月と書かれているあたりで、このことからもこの時が衝になっている事がわかります。
 21年の火星はここより右がわで、90度(冬至点)より少し小さい角度の位置にいることがわかり、これを軌道の図でどこに相当するかを求めることからも解答できます。

posted by ヨッシン at 00:00| 雑記