車を駐めて歩き始めたところ、生垣の植物が気になりました。固い茶色い毛で覆われている新芽があります。丸く太っているので、花芽のようです。枯れているように見えるのが気になります。かなりたくさん植えられています。周辺にある他の木については、標札などがあったのですがこれだけは見当たりません。帰って調べたところ、トウオガタマ(カラタネオガタマ)と判定しました。仲間のモクレンのように春先に花が咲きます。

広場に入って公園地図を見つけました。ウォーキングルートが書かれています。玉丘古墳を中心とした古墳群を公園として整備したようです。
見てまず方角がわかりません。正面左側に通路のようなものが見えます。これが、地図のどこのに相当するのかもわかりませんでした。眺めていて気がついたのは、通路ではなくトイレの屋根だということでした。それなら、その右向こうに見えているのが、檀塔山古墳になります。

ウォーキングルートに沿って進んで行くことにしました。まずは、右側に見える玉丘古墳に向かいます。兵庫県内では6番目の大きさの前方後円墳だそうです。時代については4世紀末と書かれている説明と5世紀初めと書かれている説明の2種類があります。大和朝廷と関係のあるこの地方の豪族に関係しているというのは間違いないでしょう。

道の突き当たりから見た、玉丘古墳です。周囲を堀で囲まれています。

石棺発掘場所が見られると書かれています。方部の右角のところの堀が埋まっていてここから堀を渡って墳部にあがることができます。ついている道に従って進んで行きます。前方部は何もなく通過します。

後円部をあがりきったところに大きな穴が開いているのが見られます。この穴の底から発掘されたのでしょう。石室があるのが古墳だと思っていたのですが、これだとそのようなものはなさそうです。盗掘によって壊されたのでしょうか。

穴の横に加工した石が置かれています。五輪塔の残骸のようにも見えます。播磨風土記には根日女伝説というのが書かれていて、それに関係して置かれたものなのでしょうか。

道はここで行き止まりなので引き返します。堀を越えるところで、堀をながめてみました。枯れたハスの茎がたくさん並んでいます。
