19日の月食以後の観察記録です。
20日は宇宙ステーションが見えるというので準備していました。東の空を見るとちょうど月が昇ってきたところなので、写してみました。地平線近くなので赤く光っています。大気差の影響で上下につぶれているのがわかります。
宇宙ステーションは西の空と北東の空に向けてカメラをセットしました。間が開かないように並べたので、西がぎりぎりはいるくらいにむけていました。昇ってきたのをみると、西南西からほとんどまっすぐだったので、西向きのカメラは外れてしまっていました。北東向きカメラの写真です。地球の影に入っていくようすが写っています。
望遠鏡でもねらっていました。前回は本体が露出オーバーだったので控えてみると、パネルは写らなくて何かよくわからない物体になっています。望遠鏡の極軸方向近くを通過したので、途中で望遠鏡を振り回せなくなりました。急いで架台の向きを変えて撮り直したのが右の1つです。これだけ向きが回転しています。
24日は昼間の金星をねらいました。だいぶ欠けが大きくなっています。カメラのファインダーでもはっきりわかります。
今日(29日)も写しています。今までと望遠鏡を置く場所を変えてみたのですが、何かしようとすると、何かにぶつかってと影響のない場所にするのに手間取りました。時々雲が流れていっています。
金星を入れる前に太陽も写しています。真ん中上くらいに大きめの黒点があります。望遠鏡を向きを考えずにおいただけの時だったので、北や東がどちらなのかはっきりしません。
25日です。大きな方の望遠鏡を出して、木星と土星を見ました。土星は、雲の端付近にあって、時々雲にかかる状態でした。あまりきれいには写ってくれませんでした。大気差による色ずれもおおきくて修正が効きにくくなっています。今年の観測はもう終わりなのでしょうか。
木星です。まずは衛星の配置から、左(東)側にいるのがエウロパ、右がガニメデでその横にカリストがかすかに写っています。
イオを探します。木星の拡大です。中央左にある黒い点は、イオの影です。本体は木星面上のどこかにいるのですが、眼視でも確認できませんでした。見え方も完璧ではなかったようです。雲の影響でしょうか。雲が流れていく合間を見て観察しています。
10分後です。影の位置が動いているのがわかります。木星本体の右側、縁に向けて少し暗くなっているところに小さな丸い点状のものが写っているようにも見えます。イオの可能性があります。
さらに5分後です。はっきりと木星本体から離れてきたイオが写っています。白い点状のものが見えていた場所の近くです。先ほどのはイオだったのは間違いなさそうです。
もっとはっきり離れているところと思ったのですが、大きな雲がかすめるように接近してきてだんだん像がぼやけてきました。10分間くらいは何とか写したのですが、イオが確認できなくなっています。その後は完全に雲の中に入ってしまい、でてくることはありませんでした。撤収します。土星に続いて木星も観測の時期が終わりに近づいているようです。
ケレスです。20日までは月が近くにいてアルデバランさえ見えないので、観測はしていません。その後は東の空に雲がかかっていることが多く、やっと晴れ間が出たのが26日です。望遠鏡での写真です。場所を線で挟んで示しています。
今までの場所から大きく離れています。動きのようすを比較してみるためのものがなくなってきたので、これもしばらくは観測はお休みなのかなという気がします。