2021年09月29日

2014年小笠原諸島 39 06/28 母島 星

 夕食後は星を見に行きました。まずは脇浜なぎさ公園にいってみました。状況は、最悪です。なぎさ公園の手前は漁港になっていて、ここに多数のナトリウム灯があり、付近が煌々と照らされています。これでは、星が見えそうにありません。離れれば何とかなるか一応見に行くことにしました。
 枠で囲まれている一角があります。中を覗いてみると、何か丸く大きなものがゆっくり動いています。ウミガメっぽく見えます。案内書に産卵所があると書かれています。それにしてもこれだけ明るいと、孵化した直後のカメは無事に海の方に戻ることができるのでしょうか。父島では懐中電灯の明かりでも注意されました。
母島脇浜なぎさ公園 ウミガメ

 漁港の光を背中に受けるような形で堤防の方の写真を写してみました。ここでも端にある明かりが強烈に入ってきます。偶然に流れ星が写っています。
母島脇浜なぎさ公園 南天の星

 何枚か撮ったときに突然脇の灯りが消えました。消灯時間ということでしょうか。漁港の灯りは明るいままです。30秒露出の写真を10枚ほど比較明合成しています。
 カラズ座ははっきりわかります。帰ってから調べてみたら、主要なものはケンタウルス座ですが、白い標柱にくっつくような感じで南十字星が写っているのを見つけました。
母島脇浜なぎさ公園 南天の星

 わかりにくいので拡大して星座線を入れてみました。
母島脇浜なぎさ公園 南天の星(南十字星)

 明るいので、旧ヘリポートに行ってみることにしました。ここの心配は、評議平グラウンドの明かりの影響がないかということです。ヘリポートに行く途中、グラウンド入り口付近の道路脇にテニスコートがありました。この周辺は強い明かりで照らされています。これは星の観察に影響を及ぼしそうです。
 ヘリポートについてから空を見ると、西側から霧が流れてきているようです。見える星は少なめです。ポータブル赤道儀を持っていったと思うのですが、使っていないようです。北極星が見えず極軸合わせができなかったためでしょうか。
 北の空をとったと書かれています。中心付近の星座はケフェウス座のようです。右端にはくちょう座がわずかに入ってくるあたりのようです。
母島旧ヘリポート ケフェウス座

 左半分は、光の影響をかなり受けています。霧の濃さによっては真っ白(オレンジがかっています)に覆い尽くされます。評議平グラウンドか下のテニスコートの灯りの影響と思われます。霧が無ければ、影響は少なそうですが、それでも皆無とは言えません。
 霧のかかっていないところとしてはさそり座の一角が時々見えるくらいです。アンタレスがきれいに見えます。左下の雲のようなものは天の川でしょう。霧も重なっています。
母島旧ヘリポート さそり座

 さそり座の右下側です。まだ霧が流れてきています。
母島旧ヘリポート さそり座

 さそり座の尾付近です。白いのは霧なのか天の川なのか。
母島旧ヘリポート さそり座

 霧が広がってきたので、これ以上の観測は終了にします。結局写真に写せたのはさそり座の一角だけでした。霧が無ければきれいに写りそうですが、西の空に被ってくる明かりは気になるところです。

posted by ヨッシン at 00:00| 旅行記