2021年08月26日

2014年小笠原諸島 08 06/26 南島 扇池

 峠からは道が2つあります。右側の尾根を登って高台に行く道とそのままますぐ行って正面の窪地に下りて行く道です。先のグループが高台の方に行きました。高台側はいっぱいになっているということで、先に窪地の方に下りて行くことになりました。
 窪地には砂がたまっています。周囲を取り囲む岩の一部に穴が開いていて、そこから海水が入りこんでいます。この部分は扇池といいます。
南島 扇池

 砂浜には大きなものを引きずったような筋がいくつか見えます。ウミガメがあがってきて這った跡です。
南島 扇池 ウミガメの上陸跡

 斜面に大きな窪地ができています。ウミガメがここで穴を掘って産卵し埋め戻した跡だそうです、産卵した場所とわかるように木の棒をさしておくそうです。
南島 扇池 ウミガメの上陸跡

 貝殻のようなものがたくさん落ちています。ヒロベソカタマイマイという種類だそうです。今は絶滅しているということで、小笠原では半化石と呼んでいるようです。
南島 扇池 ヒロベソカタマイマイ

 砂の断面が見られるところがあります。半化石が密集した層になっているところがあります。半化石を取り込みながら砂が少しずつ堆積していった時に、砂が洗い流される時期があると、砂の中にあった半化石がその時の表面に集まって密集した層を作ります。レキなどでこのような1列の層になっているのをよく見ます。
南島 扇池 ヒロベソカタマイマイ

 表面にたくさん集まっている場所です。
南島 扇池 ヒロベソカタマイマイ

 扇池の奥にはもう一つ淡水の陰陽池があります。こちらは藻がたくさん浮かんでいます。
南島 陰陽池

 オガサワライトトンボという固有種がいるそうです。草に止まっているイトトンボがいました。これが固有種なのでしょうか。ここの藻も、絶滅危惧種になっているそうです。
南島 陰陽池 オガサワライトトンボ



posted by ヨッシン at 00:00| 旅行記