2021年04月30日

4月を振り返って

 相変わらずコロナが猛威を奮っています。大阪は2月末に緊急事態宣言を解除したものの再び25日から宣言が発令されています。この間蔓延防止処置がとられていたものの、新規感染者数が急激に増え、重症者数も用意している病床数を超えてしまいました。これでは、宣言をださないわけにはいかないでしょう。
 気になるのは、東京もいっしょに発令されたということです。感染者数でいえば大阪の3分の1ほど、人口が多いことを考えると大阪ほど感染が拡大しているとは思えません。巷でいわれているのが、オリンピックの会長が訪日するのに合わせて、感染者数を減らそうとしたために発令したのではということです。
 政府も東京もオリンピックにあわせて動いているように見えます。毎日500人ほどの看護師をボランティアでだせと看護師協会にいったりとどう考えても無理がありすぎます。そもそも、ボランティアを動員しようという発想自体が間違いです。一方で、商業主義に走っているところがたくさんあります。巡り巡って、ボランティアに払うべき給料を主催団体や背後の団体が吸い上げているという構図になります。開催に必要な施設についてもそうです。
 これだけコロナで、イベント自粛といっている中で、一大イベントであるオリンピックをやめられないというのが一番の矛盾点です。ましてや、オリンピックのための自粛となると何をしているのかわかりません。むしろ、国民は自粛指示に従わずに感染を拡大させて、現状では無理というところに持っていった方がいいような気がしています。開催して国内にたくさんの外国人がコロナを持ってきて、感染者が増えるのなら無理は自粛をしなくてすむ分だけましな気がします。
 オリンピックで万の数の人がやってくるそうです。日本に比べて、何十倍も感染が広がった国からです。ワクチンで抑えられたところがあるとはいえ、人数でいえば、何十万人の日本人がやってきたのと同じことです。これを止められのかというと対策も強固とは言えません。諸外国でとられているような、2週間の完全隔離をしないと意味がないのは明らかです。コロナに無関心なのに程があります。
 世間では言われていませんが、オリンピックをネタにした大騒ぎを伴う集まりがたくさんできそうです。現在でも、何かと理由をつけては出歩いたり集まったりということがおこなわれているようです。オリンピックがネタにならないはずがありません。大声、密といった感染拡大の要素が詰まっています。これだけでもクラスター発生の要因になるのは目に見えています。感染拡大はとめられないでしょう。
 オリンピックを中止できないのには、中止を言い出せる人がいないということにつきます。IOCは自分からやめるとは言い出すつもりはないし、日本はIOCがそう行ってくれるのを待っているような節も見受けられます。全てを他人任せです。このような司令塔がないものは、端からやるべきではありません。延期ではなく中止といいたくなった理由はここにもあります。元々はこのようなバカ騒ぎそのものが反対でした。万博も同じです。
 オリンピック中止を言えない理由として、「中止を言い出せるのはアスリートのみ」という意見も見ました。これだってばかげています。高校野球全国大会を中止させる権限を持っているのは高校球児なのでしょうか。ただ場所を提供してもらっているに過ぎません。これと同じでアスリートは中止になっても文句を言う資格はありません。
 IOCにやめるといわせるには、開催するけれども選手はワクチン接種の有無にかかわらず2週間の完全隔離、試合終了後すぐに帰国、いっしょに入国するのは最小限(選手5人に1人くらいの割合)、行動範囲は宿泊場所と会場それとその往復のみにする、陽性反応がでてたら則帰国、その他の関係者は入国禁止ぐらいのことをいってもよかったのではと考えます。これだと選手が来られなくなり、大会の実行ができなくなりそうです。日本は開催した(場所を提供した)と主張することはできます。IOC会長は感染拡大防止の責任は日本にあるといっています。それならこれくらいのことをいう権利はあるはずですし、感染拡大対策について文句を言う筋合いはありません。
 ゆるゆるの外国選手受け入れ規定を発表した以上、この手には進みそうもありません。次に開催を中止できる手立ては、会長の来日時に中止に向けての手順を話し合うことかなとも思います。ただ日本代表は、開催するために集まった人たちなので、このように進むとは考えられません。
 最後に残るのは、看護師協会や医師会が医療が逼迫しているので、大会に人員を裂くことができないとはっきり言うことぐらいしかなさそうです。IOCの中にも医療関係者が判断してはという意見を述べる人もでています。
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記