2021年03月31日

3月を振り返って

 大阪でコロナ新規感染者数が急増しています。第3波といわれていた時期に緊急事態宣言がだされ、期限よりもよりも早くに解除されていました。逆に首都圏は更に2週間延長となり、21日に解除されています。大阪の時もそうでしたが、このころの新規感染者増加のようすを見ると、
首都圏は少なくなっているものの、まだ完全に少なくなったという状態ではなかったようです。
実効再生産数の変化を見ると、いったん下がっていたもののじわじわと上がり始め、このままでは新規感染者数が増えるのではという状態になっていました。さらに、地方ではどんどん増えていっているようすが見えていました。結果的にはその通りになっています。
 こういう状態のなかで宣言を解除したのは、直後に迫っていたオリンピック聖火リレーの開始が関係しているのではと取りざたされています。宣言がでているなかで、人が集まるようなイベントを始めにくいのははっきりしています。結局、状況をしっかり判断することもなく、聖火リレーが始まってしまいしました。どうしてもオリンピックをやりたいごく少数の人たちが、強引に推し進めているように見えます。各自治体も国には逆らえないのが、島根県以外は中止も検討しているといったところはありません。フォローする自治体が続かなかったのは残念です。
 大阪には、蔓延防止処置が執れるようにするといっています。地方でも大阪レベルに感染率の高いところがありますが、無視されているのはどうしてなのかわかりません。沖縄などは緊急事態宣言が同時にでていてもおかしくない状態でした。
 大阪では2週間以内に聖火リレーが通過します。それまでには解除はできないでしょう。このような処置がでているなかでリレーをするつもりなのでしょうか。中止にはしないような気がします。
 他県の状況を見ていても無観客でやるとか、窓から見るのもダメとかとんでもないことを言い出しています。オリンピック開催の雰囲気を盛り上げるというのが嘘のように聞こえてきます。ほんとうに聖火リレーは必要なのでしょうか。
 感染の状況を見る限りでは、オリンピック延期を決めた去年よりも悪くなっています。去年は情報がなかったということも影響しているかも知れません。それでも、できると判断できる材料は現時点では全くありません。
 世論調査では3分の1の人がオリンピックは中止すべきと考えています。延期すべき、開催しようという意見で分け合っています。ネットで見ると中止が8割近くになります。この差がどうして生じたのかわかりませんが、同時に書かれているコメントのほとんどが中止に関するものです。開催するといっても何が何でもやるべきいう意見はごく少数で条件付開催の意見が主なのに対して、
絶対にしてはいけないというのが大半のような感じがします。
 開催者には国民の声を聞こうという姿勢が全く感じられません。女性の割合を増やすために理事を増やしすぎて身動きが取れなくなっているようです。欧米の意見ならよく聞くみたいですから、こちらに期待するしかないようです。ところが欧米ではワクチンの接種が順調に進んでいてその効果も出始めているようです。感染者が少なくなれば反対とは言いづらいでしょう。日本ではワクチン摂取状況はどうかというと、やっと始まったばかりです。オリンピックの頃でも今の欧米の接種率ほどもいってなさそうです。

対策はやっているようで、何もないどころか、やっているといえば人との接触を増やすことが主体、あげくに打つ手がなくなったから緊急事態宣言は解除では、いつまで経っても収まらないのではと思えてきます。
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記