昨日公立高校特別選抜の試検がありました。専門学科に入学するための検査です。地学の問題についての解説をします。関係するのは理科の3の問題です。
[I] 河川が作る地形の問題だそうです
(1) 自然に岩石がやわらかくなっていく働きですから、風化作用が答えになります。
2つ目の( )の中は風化作用では文章がつながりませんから、「風化」でいいでしょう。
(2) 土砂についての問題です。
1つ目の( )は、小さな粒子の名前ですから「粘土」が答えですが、
選択肢で近いのは「泥」になります
2つ目の( )は、遠くまで運ばれるのはどのような粒子かという問題です。
なかなか沈まない粒子を考えればいいので、「小さい」が答えになります
(3) 曲がりくねった地層の構造ですからしゅう曲(褶曲)が答えになります。
[II] 地球の水の循環の問題です。1つの場所の中では、出る量と入る量は同じになります
(4) 全蒸発量と書かれていますが、全降水量を100にしたときの割合で答えます。
全蒸発量ですから、蒸発と書かれている数字を全部足します。
86+14=100 になります
(5) 適しているのはどれか
ア 海への降水量は78で陸への降水量は22です
イ 陸から出て行く水の量は蒸発するものと川から流れ去るものの合計です
14+8です
陸に入ってくるものは降水によるものですから14になります
[III] 飽和水蒸気量と湿度の関係についての問題です
(6) 露点温度ですから、飽和水蒸気量が水蒸気量(25)になる温度を読み取ります
(7) 1つ目の( ) グラフを見ます。温度が下がると飽和水蒸気量は小さくなります
2つ目の( ) 湿度は水蒸気量を飽和水蒸気量で割って求めます。
水蒸気量が同じでも、飽和水蒸気量が小さくなると湿度が大きくなります
しっかり勉強してれば普通に解ける問題だと思います。
解答欄は、記号を○するようになったのですね。紛らわしい字で悩まされることはなくなりました。
この場を借りて、大学入試共通テストについて2つほど
第2日程ででていた「同斜構造」は、「単斜構造」というのが一般的です。見かけないはずでした。
グラフを読み取れると地学を知らなくても解ける問題がたくさんあるのはよくないのではと書きました。数学でも同じようなことがあって、ちょっと勘が働けば読まなくても解ける問題だった。と書かれているのを見ました。それに前半の会話とかの余分な文章がやたらと長く、これを読解するのに時間を使ってしまうのはどうかとも書かれていました。たしかに地学でも、あまり使われないグラフの説明で文章が長くなっていたように思います。
2021年02月19日
18日大阪公立高校特別選抜検査がありました
posted by ヨッシン at 00:00| 雑記