2020年12月17日

木星・土星に月の接近

 木星と土星が接近していますが、今日はその近くを月が通りました。そのようすを報告します。
 昨日は急激に冷え込んだ上に風が強く、だいぶ寒さにめげていました。今日は、昨日よりはちょっとましかなというぐらいの気温ですが、風がない分だいぶましに感じます。
 日没は夕方5時少し前で、その直後から月が見えていました。まだ雲が多く、双眼鏡では木星や土星は見えませんでした。15分ほどしてから見直すと、木星も見えるようになっていました。カメラには400mmの望遠レンズがつけられていたので、そのまま写してみました。何とか入るのですが、どれかが欠けます。
月と木星

 300mmのレンズに替えてみました。全体が入ってきます。まだ空が明るいので、土星がまだはっきりとは写っていません。今日は旧暦の3日なので、月は正真正銘の三日月です。
月と木星土星

 くらくなるまでの間に、木星と土星の写真を撮るために望遠鏡をセットしました。設置が終わって写した土星と木星です。木星土星から上下に真っ直ぐ伸びるハロがでています。光柱であると思われます。太陽のものはよく見かけます。月とか金星にできたものも見たことがあります。木星土星では初めてです。木星柱、土星柱といっていいのでしょうか。
木星土星(光柱あり)

 周囲にだいぶ余裕ができています。もう少し拡大できるのでは、ということで1.4倍のテレコンバータ(バローレンズと言っていましたがこちらの方が正しい呼び方のようです)を追加することにしました。間に入れる前に、20mmの接眼レンズ(35倍)で観察しました。中心によってきた分だけだいぶ見やすくなっています。木星の縞模様とか土星の輪とかはもう少し倍率あげないといけないようです。
 テレコンバータを追加して写した木星と土星です。土星の楕円形がはっきりしてきました。光柱も写っています。
木星土星(光柱あり)

 だいぶ暗くなってきたので、望遠レンズの方に戻りました。月と木星土星です。地球照も写るように露出を延ばしています。
月、木星、土星
 月の光柱(月柱)は伸びよりも幅の方が広いのではっきりしませんが、右側から上の方にのびる筋と、何となく下に広くハロがでているのがそれに当たるのでしょう。
 400mmにして木星と土星の接近のようすを写してみました。土星の上に細長く伸びる筋が写っています。人工衛星かなとも思ったのですが、木星の光をレンズが反射して作ったハロのようです。アストロトレーサを使っています。
月、木星、土星
 筋がはっきり見えるようにコントラストを最大にしています。
 このようすだと、あと明日か明後日には大きい方の望遠鏡でも同時に写ってくるようになりそうです。
posted by ヨッシン at 00:00|