狙いはいくつかあります。まずは、これまで何度か失敗しているM13からです。今回は、同架したカメラをファインダー代わりに使う方法をとりしました。今回は、300mmISO1600で写します。露出はバルブで5秒ほどにします。ケーブルスイッチは断線していて使えません。リモコンスイッチはカメラの前に回らないと使えません。必然的にシャッターは手押しになります。場所さえ確認できればいいのでこれでじゅうぶんでしょう。空が暗いところでは、じゅんぶん肉眼で見えるのでここまでしなくても簡単に入れることができます。
まずは木星を使って、照準を合わせます。これはすんなりとできました。次に、ヘルクレス座の方をみると雲がでてきています。高いところの雲なので、上空に薄雲がかかった状態になっているのでしょう。肝心の恒星がベガ以外は全く見えません。
だいたいありそうな位置に向けてファインダーを見ながら、該当しそうな星を入れます。わかりやすいのはヘルクレスの上の方の足先の星の並びです。「ノ」の字型に3つの星が並んでいます。これはすぐに確認できました。
ここから少し下げたところにM13があるはずです。ファインダー代わりのカメラの映像です。真ん中左側の星の周りに「ノ」の字型の星の並びがあります。右が北側になります(以後ことわりがなければ同じです)。

ここにはM13はないので、望遠鏡を操作して他の他の場所を入れようとするのですが、なかなかここから脱出できます。だいたいここに写っているのがどこなのかもよくわかっていません。今日、星図とゆっくり見比べてみてかんむり座の東側とわかりました。望遠鏡を動かしすぎていたようです。
再びヘルクレス座の上側の足先の星から入れてきます。3回目は、いきなり移動させるのではなく、写しては移動させというのを繰り返していくことにしました。上の足先の星の並びです。

ここからずっと下げていくと、下の足先の星が入ってきます。同じ視野の中にM13が入っています。だいぶぼんやりとして写っているようです。

これを真ん中に持ってくればいいのですが、なかなかうまくいきません。何とかまんなかにもってくることができたものです。コントラストを強調しています。M13は大きな星のように写っています。

望遠鏡での写真です。少しぼやけているように見えます。ここまで、だいぶもたもたして。ピントを合わせておいてから1時間半ほど経過しています。その間に、高度もだいぶ下がってきています。その影響でしょうか。

だいぶ時間がかかったので、木星の高度が下がってきています。写しておくことにします。

1分間動画で撮影し、registaxで画像処理をしてみました。カメラ動画はMOV形式で、そのままでは読み込むことができませんから、AviUtilでAVI形式に変換し、ついでに周辺部の不要な部分をカットしておきます。処理後の木星です。だいぶん、ぼやけています。バローレンズは1.4倍のもののみ入れています。上が北になっています。

次にねらったのはM27です。アレイ星雲ともいいます。アルタイルでピント合わせをし直して、B顔の方にずらしていきます。ここで入ってきたのが、コートハンガー星団です。ファインダーカメラの画像です。

指さしをしているような並びにも見えます。この指している方向にずらしていけば、M27が入ってきます。ファインダーカメラの画像です。青緑色の薄ぼんやりとしたかたまりが見えます。明るさコントラスト調整しています。

写したM27です。バローレンズは外しています。それでも画面いっぱいに写っています。

ここまで書いたところで、だいぶ遅くなってしまいました。続きは明日ということにします。