2020年09月29日

28日の星

 10月2日の満月が近づいてきて、だいぶ月明かりが強くなってきています。ふだんなら望遠鏡をだそうと思わないのですが、いつもより透明感が高く、星もよく見えそうだったので大きい方の望遠鏡で星を見ることにしました。
 最初の狙いは、前回失敗したM13です。空の暗いところだと、ファインダーでじゅうぶん見えるので導入にらくなのですが、ヘルクレス座の星が見えない状態ではどうしようもありません。ファインダーから見える星が、導入に目印になる星なのかもはっきりしません。とりあえずこのあたりかなという場所を写した物です。
星 位置不明
どこが写っているのか全くわかりません。星図と比較するのですが、似たような星の並びも見つけることができません。そもそも、ここのに写っている星の明るさはどれくらいなのやら。
 1時間以上やっていたのですが、全然進展しません。そこで、前にやったカメラをファインダー代わりにする方法を使うことにしました。こちらのカメラは画質はどうでもいいのでISOを上げシャッター速度は短めの5秒で写します。
ヘルクレス座腰から下
ヘルクレス座の腰から下の部分が写っています。M13もはっきりわかります。線で挟んだ場所にあります。
 これが真ん中に来るように望遠鏡を動かせばいいのですが、なかなか真ん中には来てくれません。そのうちに雲が流れてきました。上の写真でも左側に薄雲が写っています。
 とりあえずこの状態で、大きい方の望遠鏡から写してみました。
ヘルクレス座M13のすぐ西側
カメラのプレビューでは雲がかかっているように写っています。その後よく調べたところ、写っている場所がM13のすぐ西側の領域だと判明しました。1画面分下にずれていたら入っていたところです。ピントがしっかりしていて、露出を伸ばすか雲がなかったらM13の一部の星が写っていたかも知れません。写っている一番明るい星は6等です。
 この頃には木星がだいぶ低くなってきていましたので、狙いを替えました。これ以上低くならないうちに見ることにします。ほぼ3倍の焦点距離になるようにバローレンズを取り付けます。入ってきた木星です。
木星

 最新の画像処理をしてみました。
木星
まだなんかすっきりとはしません。
 衛星が見えていたのでいっしょに写してみました。イオが木星の前を横切り終わった直後になります。
木星とイオ・ガニメデ
かなりぼけているようです。限界なのか、まだまだしっかりあわせられるのか。この日は、最初の物からぼけています。眼視でもあまりシャープではなかったようです。
 横にある土星です。ピントを合わせ直していません。
土星

 画像処理をしてみました。
土星

 ちょっと待てば、月も望遠鏡の見える範囲にやってきそうなので、入ってくるのを待ってから写しました。
月

 こちらも同じ画像処理をしたものです。チコクレータの横に変なスジができています。これはどう対処したらいいのか。このサイズにそろえるとあまり違いはわかりません。上の写真は、これと明るさ・コントラストが同じくらいになるように調整しています。
月

 終わってから画像を見直すとRAWで保存したデータがいつもと違う形式になっています。パソコンで見ることができません。それと、カメラが縦位置になっているときの画像も縦位置になっています。設定を触った記憶がありません。設定を元に戻すのに苦労しました。
 観測中にまた、ファインダーの枠が割れました。最近接着剤で固定したところです。再度貼り合わせなおしたついでに裏側に補強用に鉄板をつけました。こんどは大丈夫かな。
posted by ヨッシン at 23:59|