2020年08月11日

8月10日の彗星

 昨日の彗星観測のようすを報告します。
 日中の天気は晴れで、久々に青い色をした空が見えていました。50km先にある山もきれいに見えていました。ここのところ、1日ずっと薄雲がかかっている日が続いたので、観測はできていませんでした。期待して待ちます。日が沈んでから、望遠鏡のセッティングを始めますが、急に雲が広がってきました。それでも何とか北極星が雲間から確認でき、極軸合わせは何とか完了しました。極軸望遠鏡からはあまり明るく見えないので、これが北極星なのか迷う状態です。
 アークツルスを使って、光軸と焦点を合わせます。何とか終わった頃には全面に雲が広がってきました。雲が退くまで待避です。一応広めに3つの彗星がある範囲を写しておきます。88mm、ISO800 F/5.6 30secで撮影。明るさコントラストを調整しています。3つの彗星の位置にマークを入れています。
三彗星の位置

 レモン彗星、パンスターズ彗星ともに写っていません。ネオワイズ彗星は何とかわかります。ネオワイス彗星の部分だけ切り出したものです。
ネオワイズ彗星

 次にパンスターズ彗星を入れようとしたのですが、なかなか入ってきません。というよりどこをどう写しているのかがわかりませんでした。いろいろしている内に、露出時間の確認でファインダーをのぞいたら星が一つ見えていました。これで、どこが写っているのかがわかります。うしかい座ν星でした。
うしかい座ν星

 この直後からまた雲が広がり始めうしかい座近辺の星が見えなくなりました。だいぶ待ったのですが、退きそうもありませんから、パンスターズ彗星は断念します。そのすぐ下にあるネオワイズ彗星も写ったのは広角のカメラだけという事になります。
 アークツルスの近辺は星が見えるようになってきましたからレモン彗星の狙いを変えます。アークツルスのそばですから、ここから望遠鏡モーターの適当な秒数動かすことで、彗星のある方向に望遠鏡を向けることにしました。f=700mm F6.3 ISO200 90sec画像処理をしています。
レモン彗星近辺の星
だいぶ雲がかかっています。
 レモン彗星のあるあたりを切り出してみました。下に同じ区画の星図(ス**ナビ**タ7で作成)をつけます。数値は明るさ(100倍しています)です。かすかですが写っているようです。申す射越早い寺買った井手、雲がないじかんに写していたのならもう少しはっきり写ったのかも。
レモン彗星
星に尾のようなものがついているのは、望遠鏡モーターが完全に止まる前にシャッターを押したからです。
 全体に雲が多く星が見えるのを待つ時間が長かったこと、難易度の高いパンスターズ彗星で手間取ったこと。特に望遠鏡のコントローラのボタンと望遠鏡の動きが理解できていなかったので、時間ばかりがかかってしまいあまり写真が撮れなかったようです。今日は300mm(APS)のレンズで、パンスターズ彗星とネオワイズ彗星が同一視野に入るほど接近していたのですが、そこまでできる時間はありませんでした。
posted by ヨッシン at 23:59|