2020年03月30日

東北北回り 01   計画と準備

 望遠鏡を車に積み込んで旅行にでるという計画はなかなか思い通りにいっていません。一番のネックになっているのは、泊まる場所の問題です。星を見たいので、できるだけ暗くて開けているところがよいとなってきます。だいたいそういうところはへんぴなところになるので、宿泊施設がないということになってきます。やっと見つけたところで、リゾートホテルで高かったり、人数制限にひっかかったりします。
 とりあえず、東北地方の北半分はまだまわっていないところがたくさんありますので、いろいろ調べていました。何とかまわれるように計画を詰めていくことにしました。
 まわりたいところを、整理してみます。車ということを考えると、秋田までフェリーで行って、仙台からフェリーで帰ってくるコースとなるでしょう。前回、東北地方の旅行に使おうとしたのと同じ方法です。
 日程的には8月か9月の終わりくらいになります。9月の前半は車検のことでばたばたしました。ここは避ける必要があります。星を見るとすると、下弦から3日月くらいの間ということになります。今年は新月が月末なので、車検の問題はクリアできそうです。まずは8月で考えてみることにしました。
 新月が30日です。秋田行きのフェリーは月曜日に出航します。仙台発のフェリーは隔日出航で8月は奇数日になります。出発は26日(月)しかないでしょう。19日だと月明かりが入ってきます。9月2日にすると、後半ほど月明かりが大きくなるのと車検の問題が絡んできます。
 仙台をでるのは29日、31日と9月2日が候補になります。29日だと実質2日しか東北にいない事になります。2日にすると日程が長くなりすぎ鉢類の水の補給が問題となります。その上、土日を挟んでくるので宿が取れるのかが心配になってきます。仙台出航31日で詰めていくことにします。
 いってみたいところです。秋田から仙台にぬけるとして、2点を結ぶ線より南側は一度いっていますから、いっていない北側を優先とします。この中で見たいところとしては、十二湖、十三湖、津軽半島、下北半島、三内丸山遺跡、八甲田山等があります。三内丸山遺跡を見るのなら、遮光器土偶のでた亀ヶ岡遺跡も候補になります。ここは、ここからでたというだけしかわからないかも知れません。男鹿半島に褶曲のきれいなところがあります。ここも行きたいところの一つです。
 宿を考えます。31日は、フェリーの出航時間の関係で仙台に昼前にはついていないといけません。前回この経路で帰ったときは一関市の館が森高原ホテルにしましたが、時間的にはぎりぎりになってしまいました。できればここより仙台港に近いところがいいようです。距離的には変わらないのですが、休暇村気仙沼大島がその近くにあります。橋ができて便利になっています。予約可能なようなので、30日の宿はここにします。少し遠いのが気になります。
 次は、27日の宿です。どこに行くにしても日本海に沿って北上していくことになります。男鹿半島をまわって、白神十二湖までが限界でしょう。この間では、昨年3ヵ所ほど見つけています。一つは大潟にあります。白神までの半分の距離です。近すぎるということで保留にします。十二湖の入口のところは予約でいっぱいでした。その南側に、見つけていたところは営業をやめたようです。
 白神から先を調べていたら、3kmほどいったところにウェスパ椿山というのを見つけました。値段も手頃で、空き室もあるようです。敷地も広く空の開けているところはたくさんありそうです。ここを予約することにします。
 28日の宿です。距離的には、北上を続けて津軽半島をまわったあたりになります。残念ながら津軽半島龍飛崎と青森市街以外は見つけることはできませんでした。龍飛崎にとると、その後の行程の距離が足りなくなりそうです。少なくとも三内丸山遺跡は見て、先に進んでおきたいところです。今回は津軽半島へいくのは断念します。当然下北半島も断念です。
 青森市の東側で探します。前に、八甲田山の北側で見つけていました。調べ直してみるとどこだったのか分からなくなっています。八甲田山ロープウェイの登り口のところで別の宿を見つけました。高原ということで、横にスキーのゲレンデがありますから、空は開けていますし、標高もそこそこ高そうです。星を見るのにはいいでしょう。基本料金はそこそこなのですが、夏休み料金やその他の加算料金がかかって少し高めになっています。他に適当なところは見つかりません。他を探すのをあきらめてここにしました。
 29日の宿です。必然的に八甲田山と気仙沼との間ということになります。位置的には三陸海岸の北部になります。国民宿舎が2件あります。そのうちの1件は予約がいっぱいなので残ったくろさき荘に決定です。前に広い駐車場がありますから星を見ることは可能でしょう。
 だいたいのコースがこれで確定しました。インターネット経由で宿とフェリーの予約を入れます。フェリーとウェスパ椿山は、インターネットから支払っておきます。
 見学場所も整理しておきます。27日は、秋田から北上して白神12湖まで行きます。男鹿半島と白神十二湖を見て回ったら1日はつぶれるでしょう。ひょっとすると足りないかも知れません。男鹿半島の褶曲のきれいなところは海食台にでていて干潮の時しか見ることはできません。この日の干潮は夕刻です。フェリーとの組み合わせにする限りは、ここに干潮時に見に来るのは難しいようです。
 28日は、十二湖から日本海沿いに北上して亀ヶ岡遺跡まで行きます。時間があれば十三湖をまわって、三内丸山遺跡を見に行きます。これでだいたい1日使うでしょう。十三湖は調べた限りでは展望台しかないようです。
 29日は、八甲田山を一周することにします。ロープウェイで山に登ることもあるでしょう。その後ですが、八戸へぬけるコースは、前回通っています。別の道にしたいところです。といっても山越えになるので候補はあまりありません。行き損ねているところのパンフレットを見なおしていると尾去沢鉱山というのがでてきました。十和田湖をとおってこちら側へ回っていくことにします。かなり遠回りになります。八甲田山に登っていれば時間は足りなくなるかも知れません。
 30日は三陸海岸を南下していきます。2回ほど通っていますが、じっくりは見ていません。ジオサイトを中心に見ていくのがいいでしょう
 31日です。あまりゆっくりもしていられません。大島を回ったら、ほとんど時間は残らないでしょう。岩井崎とか旧向洋高校震災遺構伝承館など見たいところはたくさんあります。

 カメラ用に有効な電池が少なくなっています。今回は車で行くので、充電器は気にせずに持っていくことができます。カメラを2台持っていくと、予備の電池がないことになります。一応、新しいものを買っておくことにしました。
 カメラを買い換えるつもりでいますから、それにあわせた電池が必要です。新しいカメラは専用の充電池しか使えません。調べてみるとかなり高めです。今までの、単3型充電池とホルダーのセットにしても、充電池は安くなるもののホルダーが高く、セットでは専用充電池と同じくらいの値段になってきます。
 どうしようかと考えながら調べていたら、互換型の充電池というものを見つけました。純正の値段で5本買えます。期待通りに使えない可能性もありますが、これをネット通販で3本買うことにしました。届いたものを見ると、純正品より自己放電が多いような気がします。充電してから1週間程度の間ならそれほど問題なく使えそうです。
 その後、旅行に必要な電池の充電をしようと、充電器を入れているケースを見ると、中になくしたはずの専用充電池が入っていました。単に入れる場所を間違えたために見つけられなかったようです。予備の電池が増えましたが、多いに越したことはありません。

 カメラもどうしようか、商品一覧を見て考えています。カメラの付属品を見ていると、アストロトレーサーというものが目にとまりました。天体の動きに合わせて撮像素子を動かしてくれるというものです。そのためには専用の付属品が必要です。
 前々からこのようなものがあるというのは知っていました。それほどの長時間は無理だろうと勝手に思い込んでいました。調べてみると5分程度は追いかけてくれるようです。少し暗いところでも、この程度の時間露光すると光をかぶってきます。じゅうぶんに使えそうです。付属品を買うことにしました。

 準備は、望遠鏡関係のものが加わってきます。充電器だけでもたくさんあります。カメラ電池用が専用充電池用と単3型電池用の2種類、コンパクトデジカメ用、携帯電話用、カーナビ用、望遠鏡バッテリー用の6種類です。何とか減らす方法はないものなのでしょうか。用意のできたものから、少しずつ車に運んでおきます。自転車の空気も抜けているので入れておきます。今回は出番がないかも知れません。
 初日の船内での食事やその後の非常用の食料、眠気覚ましのするめなどは前日の夕方に買いだしておくことにします。

 直前に天気予報を調べてみると、秋雨前線が本州南岸に停滞しそうな雰囲気です。今年は早めのようです。その影響で、東北地方でもぐずついた天気になりそうです。今回は、星見はできるのでしょうか。大阪は雨がちの予報なので、鉢類の水はそれほど気にしなくてよさそうです。

posted by ヨッシン at 23:51| 旅行記