戸隠はどうかときいてみたところ、バスを駐める所がないとのことです。候補選びも大変です。それでも、姫川源流とか散策できそうなところは白馬の近くにいくつかありそうです。
2日目に八方尾根と栂池に行って、3日目は妙高高原のあたりをまわって大阪に帰ってくるのもできそうです。これだと、2日目がきつくなります。八方尾根を今回の行程通り終了し、栂池に行ったとします。バスが着いてから発車するまでの時間は1時間ほど短くなりそうです。自然園を急いでもまわりきるのは大変でしょう。宿に戻ってくるのは近い分、かなり早くなります。暗くなってから宿に到着というのは避けられます。
この部分をどうするかは、旅行社でも苦労しているようです。添乗員さんによると、気球に乗ったり、ジャンプ台を見にいったりしたこともあるそうです。
車山についていえば、山頂まで行けなかったのが残念です。山頂と中腹では全然違います。その中腹も、標高で言えば車山肩よりも低いところです。少なくとも山頂までのリフト代は込みでもよかったようです。山頂まで行かないのなら、わざわざ車山高原に行くのではなく、車山肩でもよかったような気がします。車窓からはニッコウキスゲの群落が見えていました。尾根の上なので、谷の斜面の車山高原よりは広い範囲の景色が見えます。
車山でもう一つ残念なことは、花が電気柵で囲まれたところにしか見られなかったことです。道からはみだして歩けないとはいえ、柵越しでは興ざめです。この点は車山肩でも変わりはなかったでしょう。いずれにしても車山までいくというのは、無謀だったようです。
旅行の目的は高山植物の花を見ることでした。白馬五竜高山植物園、八方尾根、栂池自然園ともたくさんの花を見ることができて満足です。その分帰ってきてから、花の名前を確認するのが大変でした。
八方尾根、栂池では、その時期に見られる花を70種類ほどまとめてプリントにしていました。これが参考になりました。この2枚でほとんど網羅できていたようです。載っていないのは数種類にとどまりました。細かい区別点まではわからないので、記事中の花の名前は、プリントに書かれているものに従っています。高山植物園では、花につけられていた標札に従っています。八方尾根でも標札のあったものはそれを参考にしています。高山植物園のナメルギボウシとそれ以外のところのオオバギボウシがその例です。
セリ科の花については、区別点がはっきりしなかったので、載せていません。プリントに載っているものでいうと、八方尾根のミヤマトウキ、タカネイブキボウフウ、栂池自然園のハクサンボウフウなどです。シラネニンジンとして載せたものがあります。これもプリントに似ていると言うだけです。同定の決定打となるものはありません。
キノコ類については、相変わらず名前が決められません。持っている図鑑やウェブサイトを探しても五十音順に並べられているので一通り目を通さないと分かりません。それらしいものが見つかったところで、もっと適切なものがあるかも知れません。名前を見つけるのに何かいい方法はないものでしょうか。お花畑のように標札があればいいのですが。コケも同じように分からないものがたくさんあります。
植物園は持ってきて植えたもの、八方尾根は植物が育ちにくいところ、自然園は湿原とその周辺の森林地帯と環境が違っています。花もわずかに違いがあるようです。それでも似たような花がたくさんあります。
一度載せたら次は載せないというわけにもいきません。栂池自然園の記事ではのせる花がなくなってしまいます。結局のところ、記事全文をみわたしてみると、同じ花が何度も出てくるという事態になってしまいました。この点はご容赦ください。そのためか今回は、写真が多く記事の回数も多くなりました。1回あたりの写真の枚数も増えています。
一度初夏の高山植物を見てみたい、八方尾根が良さそうだということで始まった旅行です。同じ見るなら3ヵ所でということで、3ヵ所行くツアーに申し込みました。八方尾根でお花畑を見るということで、タイトルは「八方お花畑」にしています。八方尾根だけではなく、麓の八方や車山まで四方八方に足をのばしたと言うことから、「尾根」を省いています。
白馬五竜高山植物園と八方尾根は、地盤となっている岩石が蛇紋岩ということで、植物が育ちにくくなっているそうです。他の岩石の地域と違って低い所で森林がなくなり草原が広がっています。
蛇紋岩と普通の岩石との違いといえば、マグネシウムと鉄が多く含まれていることです。このマグネシウムが原因のようですが、マグネシウムは葉緑素を作るために必要な元素です。植物を育てていて土が疲弊してくると、苦土石灰を土に加えてマグネシウムを補充するくらいです。多いからといって生育を阻害するような要素はなさそうです。マグネシウム以外に何か原因がありそうな気がします。クロムとかが多いと書かれている本もあります。
出発前に、鉢類の草花が枯れないようにとたくさん水をやってでました。日差しの強い日は1日持たないこともあります。帰ってきてからようすを見ると、水切れ寸前のものもありました。反対に、出発前から大量に水を撒いて、水浸し状態になっていたものもあります。その中には、根腐れを起こしたものもありました。大阪では雨が降ったようです。留守中の水の管理は、一筋縄ではいかないようです。
<コース標準所要時間について>
旅行案内書に設定されていた八方尾根での滞在時間は約3時間となっていました。ネットで調べて見るとリフト終点−八方池の所要時間は1時間半で往復すると滞在時間ぎりぎりという形になります。案内書の歩行距離は4.5kmで、八方ケルンまでの往復距離が設定されているようでした。現地での時間は、山麓8時半到着12時出発で乗り物の往復所要時間を引くと山の上での滞在時間は3時間足らずということになります。
時間が足りないかもということで、速めの速度で登りました。そのためなのか、だいぶ時間が余ってしまいました。リフトやゴンドラの乗り場付近で周辺をまわる余裕ができてしまっています。
初日の白馬五竜植物園でも時間が余ったというのは同じです。現地の案内者にも時間的にぎりぎりといわれていいました。そのためアルプス平自然遊歩道の一周はあきらめて地蔵ケルンまでの往復にしました。それでも時間が足りないときのことを考え速めに歩いています。自然遊歩道でリフト降り場から地蔵ケルンと地蔵池の往復で歩いた距離はGPS記録を見る限りでは一周の距離より長かったようです。
アルプス平駅に戻ってからも周辺をだいぶ歩き回ったりという余裕がありました。急がなくてもよかったようです。
3日目の栂池自然園でも、一番奥まで行くのは時間的にぎりぎりといわれていました。ここでも一番遠くまで行くつもりでいたため、早足で歩いています。結果的には、オコジョ捜しで40分+30分同じ所に滞在しています。そのうえで園の出口にきたところでまだ時間があるということで風穴までいったり、ミズバショウ湿原を一周したりで20分ほど使っています。
この時は情報に間違いがあったようです。山麓の到着が8時10分で出発が13時40分ですから、滞在時間は5時間30分になります。標準時間は乗り物の往復で1時間、ビジターセンターまで等の往復で20分、ビジターセンターから浮島湿原までの往復で2時間、浮島湿原やせ尾根周回で1時間15分の約4時間半です。もともと1時間ほど余裕があったようです。旅行案内書では歩行時間3時間半滞在時間4時間となっています。30分は昼食時間のようです。
それでも差し引きすると時間的な余裕はかなりあったようです。これが速く歩いたことによってできたものだとすると普通に歩いてもじゅうぶん見て回れたような気がします。標準時間は、花などを見ながら歩いてこれくらいかかるという目安だったように思えてきます。
白馬五竜の地蔵ケルンや栂池自然園やせ尾根の登り坂、八方尾根でも坂のきついところでは、小休止を何回も入れて登っている人もいました。このような人達にとっては、標準時間でもまわりきれないでしょう。体力や状況に応じてにあわせて、時間を読まないといけないようです。
現地ではどことも急ぎ足で歩いていました。そのせいか、ツアー仲間の中では歩くのが速い人だというのが定着してしまっていたようです。
続く