2020年03月13日

大阪公立高等学校学力検査

 一昨日に、大阪府公立高校の入学者の学力検査がありました。昨今の新型コロナウィルスの流行で、学校が休校になっています。中学校はそういう中で指導するのも大変だし、高校も教室の中にたくさんの受検生を入れないといけないので、感染予防のためにどう対策を立てるのかが苦慮するところでしょう。1室に入る受検生を少なくするにしても、受験室が増えてしまいます。監督の先生が足りなくなってきそうです。結局、1室にたくさん詰め込むことになり、休校していない状態と同じになります。
 マスクや除菌の用具なんかも教育委員会が手配するとは思えないし、たぶん学校任せにしてしまうのでしょう。
こうしなさいと指示するだけで、ちゃんと指導したと言い訳しそうです。

 一応試検問題のうち地学に関係していたところを見ました。地学は大問1にあります。普通に勉強していれば解けるのかなというところでしょう。気になったのはいくつかあります。次の所です。

まずは枠の中の説明です。
 石基の説明について、「Yは大きな鉱物の結晶のまわりをうめている小さな粒からなる部分」と書かれています。鉱物は結晶なので同じ言葉の繰り返しになります。「結晶」はいらないでしょう。「小さな粒」は「小さな鉱物」です。このような書き方をすると鉱物でないものも含まれてきます。
 石基は小さな鉱物(結晶)とガラスからできています。ガラスの部分のも含まないといけないので小さな粒の部分といいうのは不適切です。「大きな鉱物のすき間の部分」でじゅうぶん説明できていると思います。このあたりはこれが正しいというのもなさそうなのでそれほどこだわらないことにします。

(4)です。
 石基と斑晶のでき方を問う問題です。基本的には、マグマが地下深くにあるときに斑晶ができて、それが地表近くまで上昇してきてから石基がでます。これが理解できていれば解けるのですが、中学校でここまで教えているのかが気になります。
 この程度の大きさの鉱物でも、火山が噴火するくらいの短時間でできるのかについては?がつきます。噴火と噴火の間で、マグマ溜まりにマグマがある内にできているような気がします。イメージ的に噴火してからできるようにとらえてしまいます。このあたりのことも誰も気にしていないので、こだわってはいません。
 ちなみに、石基の中の鉱物が種類によって決まった向きをむいているのは、気のせいなのでしょうか。全部がそろうことはありますが..。

(6)です。
 地質時代の長さをこれくらいにして、各時代の長さがどれくらいになるのかという問題です。これって地学の問題なのでしょうか。別に何があってもいいのでこだわってはいませんが、別の事を聞けるのではと思います。
 ところで、何cmか整数で答えよ、となっています。その直後に1mm長さが示す期間の長さは一定であるという説明があります。ここはどうして1mmなのでしょうか。というか1mmと細かくする意味があるのでしょうか。答えが一緒になるのでいいのですが、ちょっと混乱の原因になりそうです。

(7)です。
 示相化石となる生物の条件を聞く問題です。直前に「水温について環境が限定できる」と書かれています。そうなる生物の条件を水温という言葉を使って答えよということですが、「限定された水温のところにいた」としか答えようがありません。つけ加えるとしても「RやTよりも」ぐらいでしょう。最小だと「水温が限定できる」だけでも良さそうです。こう答えるとこんなのでいいのかという不安が湧いてきそうです。
 示相化石の条件は示相化石の説明があればいっしょに習っているはずですから、書かなくてもよかったのではという気がします。でもこうすると、急に難易度が上がるからかな。問題って作るのは難しいね。

 昨日書かないといけないところだったのにうっかりして、アップするときに忘れていて、他の記事にしてしまいました。順番が逆でしたね。
 
posted by ヨッシン at 23:59| 雑記