八方尾根を作っている岩石は蛇紋岩です。この岩石の露出していつ地域では、植物の生育が悪くなるそうです。マグネシウムが多いことによります。葉緑体を作るのには必要です。因果関係がよくわかりません。
登山道をあがっていくと、普通の岩石が露出するようになり、そこでは、再びダケカンバなどの落葉広葉樹が育っているそうです。逆転現象と説明には書かれています。登山道の先を見てもガスが濃くそのようすはわかりませんでした。

登山道沿いに岩肌が露出しているところがあります。ここのものは広い範囲で白っぽい岩石でできています。そのわりには植物が大きく育っていません。どうなっているのでしょうか。赤いポールの先にみえる黒っぽい色をしたところは蛇紋岩です。

ここから見下ろした八方池です。右側からやってきて、向こう側にまわり左側からあがってきました。相変わらず、わき上がってくる雲の中です。

尾根上の植物を見ていきます。このあたりも小石がごろごろしています。ミヤマムラサキです。名前ほど青くなく白っぽい色をしています。

コメツガです。実をつけています。松ぼっくりのような形をしています。

ハイネズの枝先にも実がついていました。こちらはまん丸です。

この尾根上を引き返していきます。池のある側の斜面です。大きな植物は見当たりません。

ケルンがあります。第3ケルンです。向こうから、赤い服を着た高校生の集団がやってきます。これから唐松岳に登るそうです。みんな元気そうです。

八方池の手前にあった雪渓を見下ろしています。雪で浸食されて窪んでいるように見えます。

ホソバツメクサの花が咲いています。

反対側の崖際には、ワレモコウの群落がありました。パンフレットには、八方池の周辺にハッポウワレモコウというのがみられると書かれています。おしべが飛び出しているのが特徴だそうです。そのようにも見えますから、それなのかも知れません。インターネット検索では、ハッポウワレモコウというのはひっかかってきません。買った写真集にも載っていません。

続く...............