半影月食開始が2時過ぎで、一番大きく隠れるのが4時過ぎ、終わるのが6時過ぎでした。10時くらいから望遠鏡を出したり、カメラの電池を充電したり(これは昼頃から)とか準備しました。満月だったわりには北極星がきれいに見えていました。大気の条件はいいようです。
望遠鏡の極軸合わせは、いつものように北極星を極軸望遠鏡の真ん中に持ってくるといういい加減な方法です。準備ができたら時間が来るのを待ちます。望遠鏡にカメラを取り付けた状態で時間が来るのを待ちます。無理な体勢でセットしたためか、膝が痛くなってきました。すぐに直りそうです。時々空のようすを見に行くことにします。10時頃には雲は少なかったのですが、11時を過ぎた頃から巻雲が広がってきました。
1時半頃から2分間隔のインターバル撮影で月を写し始めました。月は薄い雲の中に入っています。月食そのものは見えないということで、ずっと張り付くのではなく時々ようすを見に行くことにします。
見にいった状況では、雲がかかっていて、影に入っているのかどうかは見てもわかりません。望遠鏡に取り付けたカメラのファインダーをみても変化はわかりません。望遠鏡の極軸合わせがいい加減であった分、月がカメラの視野の真ん中からずれてきています。1時間おきくらいに一修正をすれば何とかなりそうです。
だんだん雲が広がって、厚くなってきているようです。一番たくさん欠けるという4時半頃にのぞくと、雲も厚く、見えていた星も見えなくなっていて、月面がくらくなっているかどうかもわからなくなっています。カメラのファインダーをのぞくと、全体にハレーションを起こしたように見えます。レンズを確認しようとしたのですが、背が届きません。軽く対物レンズを布で拭いてみたのですが、状況は変わりません。これでは写真に写らないと判断し観測を終了しました。
一応撮影した写真をアップします。3時50分頃のものです。

左斜め上側が暗くなっています。月食の影響なのか雲なのかははっきりしません。予想としては、左側が暗くなっているはずです。雲なのでしょう。この30分ほど前のものに急に現れてそのまま続いています。
今年は、半影月食が4回、日食が2回あります。そのうち日本から見ることのできるものは、半影月食3回と部分日食1回あります。次回の半影月食はどうしようか考え中です。今回ほど暗くならないということは、暗くなっているのはわからないということです。またようすを見て考えます。