白駒の森では、雪が深くそれどころではありませんでした。解説板も見つけられたのは1つだけで、雪に埋もれているものがたくさんあったのでしょう。結局のところ、コケの名前は一つしかわかりませんでした。帰ってからいろいろと調べてみたのですが、名前を確定するに至っていません。
添乗員さんによると、今回のコースは数少ない原生林が残されている場所をまわっているそうです。そのわりには、あまり木を見ていませんでした。幹しか見えないというのは言い訳にはならないでしょう。あまりそちらの方には注意がいっていませんでした。原生林というわりには大きな木は見かけなかったような気もします。
今回の旅行先は、大きく2ヵ所に別れます。御嶽山南方から山麓にかけての地域と、蓼科山南山麓の地域です。両者に共通するような呼び方とかは特になさそうです。旅行会社も適当に2ヵ所を選んだように見えます。適切な呼び方はないものでしょうか。
ところで前者は、中央西線の中津川以遠の沿線ですから、木曽路と考えることができます。厳密な意味での木曽路は、中山道の内の落合宿から贄川宿までの間をいいます。落合宿からは木曽川沿いではなく、馬籠・妻籠と山越えをして木曽川に戻ってきます。夕森公園付近では、木曽川から反対側のだいぶ離れたところを通っています。さらに遠くの夕森公園は木曽路といっていいのかとなります。一応、現在の主要交通路としては国道と鉄道になっています。現在の木曽路とみなせますので、大丈夫ということにしておきます。
蓼科近辺についてはどうでしょう。木曽路は贄川宿までです。このうち、奈良井宿・贄川宿は木曽川ではなく、日本海方向に流れる奈良井川沿いにあります。木曽川沿いではなくても木曽路と大目に見てもらえるものとします。
その後、中山道は塩尻から諏訪へぬけるていきます。今回も諏訪を通りましたから、ここまでは中山道沿いといってもいいでしょう。この後中山道は霧ヶ峰を越えて、蓼科山の北西方向から北上していきます。蓼科近辺の見学地は蓼科山の南側ですからだいぶ離れています。
諏訪ぐらいまでなら、木曽路と何とかごまかせそうですが、その先となるとちょっと苦しいようです。それでも適切な名前がないということで、木曽路ということにしました。かなり強引です。その結果今回の旅行記のタイトルは「木曽路コケと渓流」になりました。
コケをみようというのが一番の動機になっていました。細かいところまでみる必要があるということで、顕微鏡の出番を期待していました。いつも双眼鏡と一緒に持ち歩いています。いざ出して使おうとしたのですが、暗すぎてよく見えません。このようなときのために、照明装置がついているのですが点灯しません。電池切れのようですが、それほど使ったことはありません。
この顕微鏡は、日本橋で投げ売りをしているものを買ったものです。公称では倍率は60倍となっています。のぞいてみるとかなり拡大されているのがわかります。その分焦点を合わせるのには苦労します。
照明装置がつかないのを何とかしたいものです。照明装置の部分の中を開けてみると、ボタン電池が入っていて、電池と基盤との間の接点のところにさびが浮いています。何らかの原因で水が入りこんだのか、電池切れになったのを放置していた結果液漏れを起こしたのかのどちらかのようです。電池にLEDをつないでみると点灯します。電気はまだ残っているようです。一応基板との接点の部分はやすりで磨いてきれいにしておきます。この段階でも照明装置は点灯しません。
交換用の電池がないかと、場合によっては照明装置が壊れている可能性もあるので同じものが売られていないか大阪市内にでたついでに探してみました。顕微鏡はもうありませんでした。
電池も探してみました。型番はAG10となっています。これも見つかりません。番号でみてもどのような電池なのかわかりません。表面にPbHg0%と書かれているので、アルカリ系の電池でしょう。SRで始まる番号のボタン電池を探せばいいことになります。直径が11mmちょっと、厚さが3mmほどあります。電池の番号形状の書かれている一覧表から、SR1130というのを買えば何とかなりそうだと考えました。
一応念のため、ネットでAG10を検索してみると、SR1130が互換性があると書かれいるのを見つけました。さらにわかった事は、100均ショップでも売られているとのことです。さっそく買いに行って、電池を入れ替えてみると点灯させることができました。青色灯が点灯しません。回路といっても基盤にLEDとスイッチが乗っているだけの単純なものです。LEDの玉切れかスイッチの故障でしょう。別に問題はないのでこのまま使うことにします。しまっている間に電池切れにならないよう、電池と接点との間に薄い紙を入れておきました。
旅行も終わりに近づいた頃、いつもどおりカメラの時計のずれをチェックしようとしました。GPSロガーの時刻表示をカメラで写すだけです。肝心の表示窓をみると時刻が--:--:--となっています。今までは普通に表示されてました。また壊れたようです。異常になっているのは時刻表示だけで、他はきちんと動作しているようです。メモリー残量も30秒ごとに減っています。ログは書き込んでいるようです。
家に帰ってから、ログを取り出そうとしても読み取りエラーが出ます。いつも使っているソフトではなく、メーカー付属のソフトでも同じです。壊れたようです。沖永良部島での海ぽちゃが影響したようです。あまり順調だったといえないのですが、それなりに重宝していました。代わりを探すかどうしようか悩みます。前に検討したことがあるのですが、なかなか良いものは見つかりませんでした。
1日目、夕森公園からバスに戻って、ショルダーバッグの中を確認すると、いつもに比べてフィルター類を入れている箱の中身が少ないような気がしました。この時はあまり気にしなかったのですが、夜に風呂から帰って中身をみると、さらに少なくなっているように見えました。チェックをしてみると、電池を入れたホルダーがなくなっています。それと、フィルターリングも見当たりません。フィルターも少なくなっているような気がします。
カバンのカバーを閉め忘れていてもものが落ちたことがなかったので、油断していました。夕森公園の階段で足を滑られて尻餅をついています。その時落とした可能性がありますが、断定はできません。夜に中身を整理しようと動かしたときにも、かさが減ったような気もします。部屋の中でも落としたかも知れませんが、部屋をでるときに忘れ物がないかチェックはしていません。
このおかげで御射鹿池では標準ズームレンズに偏光フィルターを取り付けられず、思ったようには写せていません。
他に、バスの中で読もうと持っていった本もなくなっています。帰りのバス車内荷物の中に入れていました。少なくとも入れようとわけたところまでは覚えています。バスの中ではだいぶうとうととしていたので、本を見ようとしていません。バスが、新大阪に着いたときに荷棚に置いていたものを下ろそうとしたときに落としています。だいぶ中身がばらけたようです。周辺に散らばっているものをバッグの中に入れ直しただけで、周辺に残っていないかのチェックをしていません。よく見ておくべきでした。
出発前の腰痛は、1日目は無理をしなければなんとか過ごせました。2日目はちょっと痛みが残っているかなというぐらいで、普通の状態に戻っていました。重たい赤道儀を持っていかなかった効果があったのかも知れません。
経費です。ツアー代金以外に4000円ほど使いました。大半がお土産代です。歩数は1日目1万4千歩、2日目2万1千歩です。
−− 完 −−