2019年12月02日

春の妖精を探して 22   余談など

<団体旅客中一部途中下車通知書>
 名前を何というのかしっかり覚えていませんが、特急列車で大阪に向けて帰ってくるときに、団体乗車の場合は大阪までの途中駅で個別に下車できる切符があります。団体旅客中一部途中下車通知書と書かれています。今回の添乗員さんはこのような切符があることを理解できないようでした。
 JRの切符の構造は、普通運賃と特別列車の料金(この場合は特急料金)の2段構造になっています。普通運賃で有効期間が2日以上のものをのぞいて、それぞれの切符は途中下車をするとそれより先の区間は無効となってしまいます。
 たとえば、米原から大阪までの切符で新幹線に乗るとします。新大阪で新幹線から在来線への改札を通ります。ここで特急券は回収されます。特急券は新大阪までですから当然です。普通券はまだ手元に残っています。大阪まで買っていますから、新大阪−大阪間は乗る権利があります。間違って外への改札を通ると、途中下車したことになり普通切符も回収されてしまいます。(米原大阪間は特例で有効期間が1日になっています。)
 それでは京都で新幹線を降りるとどうなるでしょう。同じように在来線への改札を通るとします。この時点で、新幹線特急料金の京都大阪間は無効になります(特急券は回収されます)。普通運賃はまだ有効です。そのまま京都線で大阪まで普通・快速・新快速に乗ることができます。これで、西大路から新大阪までの駅で降りると途中下車扱いとなり改札を出た時点で普通切符は回収されてしまいます。

 特殊な切符には制限があるものがあります。団体切符についてはどうなのかはわかりません。普通に考えれば、団体で一斉に行動するという条件で発行されている切符なので、途中で一部の人が別行動を取ることは認められないと考えることもできます(と思っていた)。そうだとすると、今回の場合、京都駅ではでられない事になります。
 ところが、旅行会社のパンフレットには途中の京都で降車可と書いていました。これができるのは、京都駅が帰りの経路の途中にあり、そこ出場できる切符が発行されるためです。ということは、団体切符で一部の人が離れて途中駅で降りることを認めていることになります。あるいはそういう切符を使っているということになります。
 切符の性質からすると、京都駅もその先大阪までのどの駅も条件は同じです。従って、途中のどの駅でも降りられるはず、になります。

 添乗員さんからよくいわれるのは、特急停車駅のみという言葉です。JRの規則という感じに受け取れるのですが、それでは理由にならないことになります。少なくとも、旅行会社から途中の特急停車駅で降りる人に出場証を発行してもらってねという指示が出ているのでしょう。
 話がややこしくなっているのはもう一つ原因がありそうです。特急乗車駅までの普通乗車券は各自購入しておかないといけないことです。これは当然で、その区間の乗車券を持っていないからです。この場合でも、特急停車駅では入場券を購入しないといけないので条件は同じになります。
 もう一つ考えられるのは、車掌さんに通知書を発行してもらわないといけないということです。多忙なことがあり、もらえなかったということもあり得ます。降りる駅は様々です。トラブルの元となりますから、絶対できるという保証は避けておきたいのでしょう。もらう方も、その点はわきまえておきましょう。
 パッケージツアーに参加し始めた頃は、このような切符があるのを知りませんでした。知らない人と、知っている人との間で不公平感がでるのもなくしておきたいのかも知れません。

 乗っていた特急が新大阪に停車することを知っていたので、新大阪での出場証を発行してもらった事があります(この頃は途中駅でもできるということを知らなかった)。新大阪に近づいた時に、添乗員さんにこっそりでてねといわれました。他のツアー客に新大阪到着直前に降りたいといわれても遅すぎたために対応できなかったことによります。あの人は降りたのにとなって欲しくはありません。
 新大阪までの出場証で、途中駅で降りたこともあります。この時は、特急が遅れたことによって、京都からの最終電車に間に合わなくなり、新大阪からの臨時電車(新幹線も遅れていた)で引き返しています。ふつうなら、引き返した区間の普通料金は支払わないといけません。特例だったのでしょう。
 この例ではっきりしたのは、新大阪(大阪市内)への出場証でも途中駅で下車できるということです。添乗員さんに何か言われたら、この手を使おうかなとも思っています。
 今回の旅行でわかったのは、乗車前に駅の窓口でも出場証を発行してもらえるということです。これだとあらかじめ降りるとわかっていれば、入手しておくことができます。降車可と案内に書かれていた駅では確実に降りてもらうことができます。この切符にも、下車前途無効と書かれていますから、途中駅でも降りることはできます。

 今回使った旅行会社との契約をみていると、途中で離団した場合それ以降の権利を放棄したものと見なすという一文があります。
 これに厳密に従うと、特急列車を降りた時点で離団したことになります。乗車券的にはまだその先の列車に乗る権利がありますが、旅行会社的にはこれ以降の運賃については権利を放棄しているので面倒をみる必要はないということになります。特急の停車駅までについてまだ離団していなかったので、その駅までの運賃を支払わずに出場できる権利を保障する必要があります。出場証を発行してもらうのは当然でしょう。といっても、途中駅でホームに出て列車に乗り損なった場合は、全区間の運賃を支払わないといけなくなります。
 最終的に、案内に指定された以外の駅での出場証を発行してもらうのは、添乗員さんの好意によるものです。あまり無理強いはできないでしょう。

 最近よく見るようになったのは、大阪市内の駅での出場証です。大阪駅までの距離数が200kmを越えると、普通乗車券は大阪市内行きとなり、大阪市内の駅ならどの駅でも降りることができます。富山からの団体券も行き先は大阪市内となっているので、どの駅で降りてもよいということになります。途中駅での出場証が発行されるのなら、大阪市内の駅での出場証があって当然だということになります。
 パッケージツアーに参加し始めた頃、前はもらえたのにという声を聞きました。だいぶ昔は発行されていたようです。最近といってもここ2−3回だけです。その間はあまりみませんでした。発行されなくなっていたのでしょうか。
 あまり見ていないといっても、使っていたのはほとんどが新幹線でした。この場合は、新大阪駅に着いたらいったん外側に出てから解散となります。ツアーは新大阪までという感覚になります。東から帰ってくるときは京都で新幹線を降りるので、配っているのを見なかっただけなのかも知れません。構内で解散するとした場合は、個々に出場証を配布しないといけないでしょう。その後、新幹線利用の新大阪までのツアーで大阪市内下車の切符が配布されることが何度かありました。

<機械のトラブル>
 今回はいろいろな機器にトラブルがありました。列挙します。
カメラ
 入念にゴミを取ったはずだったのですが、最初から最後まで、糸くずのようなゴミがついていました。最後にゴミを取り終わって、ついていないことを確認しています。その後レンズとの交換をしないまま使っていますから、ゴミが入ってくる事は考えられません。どうやって入り込んだのでしょうか。不思議です。

時計
 時計のバンドが何回かはずれました。何かの衝撃が加わったとかではなく、いつの間にか、そっと外れているような感じです。いつ外れるのかわからないので、外れないように救急絆創膏で縛ってしまいました。
 1年ほど前に使っていた時計のバンドがすぐに外れるようになりました。この時は、引っかける爪を受ける軸が曲がっていました。これが原因で外れるのだと思っていました。そのうちに、この軸も完全に折れてしまい、バンドを止めることができなくなってしまいました。
 その代わりとして買ったのが今使っている時計です。同じものを買っています。買った直後に、動かなくなってしまいました。電池が切れたと思い、交換しようと裏蓋を開け、電池を触ると急に動き出しました。電池を外して見ると、接点の電極が曲がっています。そのために接触不良になっていたようです。
 接点の電極は折れそうでした。また止まるとこまるので、バンドだけをつけ替えて、古い時計を使おうとしました。ところがこんどは古い時計が止まりました。電池を交換しても動き出しません。完全に壊れたようです。結局電池とバンドを新しい時計に戻して使うようになりました。接点は入念に元に戻しています。
 その後も、何度か使っているときに外れるようになってきました。引っかける爪の角度と位置とかを調節してもうまくいかないようです。構造的には二つの爪で引っかけてとめるようになっています。よくみると、爪が同じ方向を向いています。これだと、引っかけるのと反対側にずらすだけで外れるのは目に見えています。接合部の根元を押すと簡単に外れたはずです。
 どう考えても構造的な欠陥です。たまたま止まっているように見えていただけのようです。安物を買うのは考えものですね。ちなみに中国製です。

GPSロガー
 GPSロガーも記録を取っていませんでした。立山の時と同じで、越後丘陵公園に入ってから途切れています。帰りのバス車内で、記録停止状態になっているのを発見しました。いったん記録を開始させたのですが、この後は記録を取ってもあまり意味がありませんから、すぐに電源をオフにしました。
 この日は起動しようとしたときに、電源が入りませんでした。新しい電池(充電池です)に入れ替えましたが、それでも入りません。これ用の予備の電池は他に手元にはありません。カメラの電池が使えますが、外してしまうとカメラの予備の電池がなくなります。カメラが動かなくなると困ります。この方法は使わないことにします。
 買ったときからそうですが、接点の金具がすぐに曲がり、電源が入らなくなります。いろいろいじっている内に電源が入りました。問題なのは、この時に入っている電池は昨日使ったものか新しいものかがわからなくなっていることです。帰ってきてから、充電し直したようすからすると、古い電池を使っていたようにも見えます。
 原因として考えられるのは、電池の電圧低下による可能性があります。もう一つは、起動し記録を取り始めてからボタンのロックをしていません。何かの拍子にボタンを触り、記録停止状態にしたことも考えられます。
 海水につけてから、電源投入直後の動作が変わっています。それまでは、記録待機状態だったのに対して、今は位置が計測できるようになるとすぐに記録を開始し始めます。事故で、動作がおかしくなっているのか、動作の設定をいじったのかそのあたりのところはよくわかっていません。
 前回、前々回ともこの点以外は今まで通りに動いています。安心しているとこのようになります。時々動作しているかチェックしないといけないようです。

<その他>
 経費です。ツアー代金以外に使ったのは、6千円ほどです。お土産代と食費がほとんどです。
 歩数です。30日は13286歩、31日は21320歩です。1日の歩数として多いのか、少ないのかわかりません。これで、ハイク入門レベルだそうです。
−−完−−


posted by ヨッシン at 23:59| 旅行記