2019年11月04日

関越索道旅 32    感想 余談など

 今回の旅行は、紅葉がみられればということで申し込んだものです。実際には、遅いのではと思っていました。星にあわせると早かったり遅かったりと、なかなかうまくはいかないようです。
 旅行のメインは、旅行社的には、奥只見湖遊覧と3系統4本のロープウェイ、それと紅葉というところでしょうか。申し込み時点では、奥只見湖遊覧は2回目ということもあって、ほんのおまけのつもりでいました。本文に書いたように、時間が経つにつれてだんだんあってよかったのではと思うようになってきました。
 紀行文のタイトルを決めるのに考えたことです。今回はロープウェイがメインだったつもりでいたので、これを入れることにしました。そのままでは長いので、正式な名称「索道」でいくことにします。あまり聞き慣れない言葉です。定義的には、ロープにぶら下がった乗車装置を引っ張って運ぶ乗り物になります。一般的には、ロープウェイとリフトがこれに相当します。
 ロープウェイやリフトは全国にたくさんあります。特にリフトはスキー場での運搬には普通に使われています。いすに座って運ぶ物を特殊索道、箱形の機器に入って運ぶものを普通索道とわけています。一般に索道といえば普通索道を指します。索道としてタイトルに入れるにしても、たくさんありすぎるので、何処の物かを示す必要があるでしょう。地名をどうするかを考えてみます。
 通った区間を走っている鉄道は上越線です。このことから上越と入れようとしました。ふつうに上越といえば新潟県の西側をいいます。これでは場所が違うので使えません。上越線の上は上野(こうずけ)の上です。地名の上越は京都側という意味です。旅行区域は同じ区分法でいえば中越になります。中越とすると海岸部の地域も入ってしまいます。これでは使えないでしょう。
 次に目をつけたのが高速道路です。関越自動車道があります。名前として一般的に定着しているようなのでこれを使うことにします。関東と越後という意味でしょう。普通、「関」は関ヶ原を指しますので少し抵抗があります。「越」も越前や越中は入っていません。それでもなんとか許容範囲内ということにしておきましょう。
 まだ、このままでは中途半端で据わりが悪いので、最後に旅をつけて安定させることにします。これでタイトルが決定です。

 タイトルにあうように、索道のことを書かないといけないでしょう。ただ単にロープウェイと思っていました。いろいろとあるものです。瞬間地上高が日本一とか、路線の長さでは日本一とかいうものがありました。そういう人がいるとはあまり聞かないのですが、索道の鉄ちゃんがいれば一番にいきそうなところでしょう。旅行中は全く気がついていませんでしたが、2本のロープで支えられているというタイプも、日本では数は少ないもののあるようです。参加者の中でこのあたりの情報に気がついていた人は何人いたのでしょうか。
 日本一長いロープウェイは、前半はよかったのですが、後半は景色が単調な上にだらだらと長くいい加減飽きてきました。宿から直接スキー場までまっすぐ行けるという利点は認めます。他の移動手段に比べて速度が遅いために時間がかかりすぎるというのは何とかならないでしょうか。
 ロープウェイで山に登って何をするでしょうか。高いところから景色を眺めたりとか、きれいな空気を吸ってリフレッシュする(あまり意味が理解できないのですが)とかがありそうです。今回のものは、スキーのために作られたようです。その分、登った先での景観などはもう一つだったように思います。初日は天気がよくなかったせいもあったかも知れませんが、他にはスキーのための施設しかなかったりとかで、あがっても時間をもてあましてしまいました。最終日は、天気がよく遠くまでよく見渡せた上に、見晴らしのいいところまで移動できたこともあって、ちょっとは山に登ったという感じがしました。
 紅葉とセットでした。山に登れば、寒くなる分紅葉が早くなります。今回は時期が遅かったこともあって、麓まで紅葉前線が降りてきていました。こうなれば山に登ると葉を落とした木しか見られないのは目に見えています。山登りとセットなら早い紅葉を見に行くというのがよかったのかも知れません。
 昔、紅葉の名所の近くに住んでいたこともあって、紅葉といえば真っ赤になったモミジとか、黄色いイチョウ、他にはナンキンハゼのような派手な色に変わるものを指すと思っていました。コナラの落葉前の茶色く変色したものは紅葉の範疇には入っていませんでした。今回みられた紅葉のようすは、どちらかというと、紅葉と考えていなかったもの範囲に入っています。ほとんどの参加者が紅葉といっているので、これも紅葉でいいかなと考えがようになってしまいました。

<旅行の行程>
 旅行中は、同じ所を何度も行き来していたという印象があります。区間でいえば六日町・越後湯沢間です。この区間を往復する時間がものすごく無駄なように感じました。
 詳しくみていきます。1日目です。六日町から越後湯沢を経由して苗場までいっています。大阪からの経路で仕方ないようにみえます。調べてみると津南町竜ヶ窪からは、六日町まで戻らなくても直接山越えをして越後湯沢寄りの石打にぬける道があります。六日町に着く頃には越後湯沢は通り過ぎていたでしょう。
 六日町によったのは、夕食を食べる事が目的だったようです。宿で食べる事もできました。早く宿に着いたところでする事はなかったので、結果的にはどちらでもよかったことになります。
 2日目は、苗場から越後湯沢・六日町を通りぬけて十字峡や八海山に行きました。途中石打で昼食を食べています。観光後は道を引き返し、越後湯沢を通り過ぎて水上まで南下しました。よったところは昼食場所をのぞけば北端に、宿は南端に偏っています。
 3日目です。谷川岳に登った後は北上して越後湯沢。六日町を通り越して小出まで高速道路で移動しています。ここからは奥只見湖の観光です。
 このようにしてみると北の端にいった後は南の端へ、再び北の端にとって返してということを繰り返しています。これを何とかできないものでしょうか。考えてみます。
 1日目はほとんど移動に使ってしまっています。残ったのを2日に割り振ってみます。最終日も大阪まで帰ってこないといけないのでそれほど遅くまで観光している時間はありません。行程の無駄をなくすには北側と南側を別々にまとめてまわってしまうしかないでしょう。
 一番時間がかかりそうなのは奥只見湖の遊覧です。これに八海山や奥五十沢渓谷がセットになるでしょう。最終日に設定するとどうなるでしょうか、午前中に2つをみてから奥只見湖にいくことになります。ツアーでは小出を通過したのは11時ちょっと前です。八海山などをみたのは2時間半ほどです。移動時間を考えると同じ時刻くらいに小出に着けそうです。この場合、三国川ダムの近くで出発したとして考えています。
 宿からの移動時間、昼食の仕込みなどの時間はほとんどありません。時間的にはかなり苦しそうな感じです。これができたとしたら、2日目はかなりすかすかになります。苗場から谷川岳は1時間ほどでつきます。同じ時刻出発として、両方を見終わった時点でもまだ昼をちょっとまわったくらいの時刻です。昼食の場所が問題になりそうです。何処か適当なところにいって食べてから2つ目にいくこともできそうです。それでもさらに1ヵ所くらいはどこかに行けそうです。宿と昼食の場所がポイントとなりそうです。
 逆コースにするとどうなるでしょう。いきなり奥只見湖の近くまで行きます。尾瀬に行ったときはシルバーラインの入口近くの折立温泉に泊まりました。ここまでいかなくてもどこかありそうです。遊覧が終わって塩沢石打のドライブインで食事はできそうです。小出で食べる事もできそうです。午後はツアーの2日目と同じ行程になりそうです。
 この場合の3日目は南側先回りの2日目と同じです。帰ってこられるかが問題になります。尾瀬からの帰りは、吹割瀑を13時半に出ています。水上は2時頃、小出は3時前くらいに通過している感じです。今回は小出は2時20分頃に通過しています。先ほどの検討では昼過ぎには終わっている事だったので食事時間を含めて1時間半ほど余裕があります。どこか観光地を加えても良さそうです。

 行ったりきたりしているのが無駄なような気がして、いろいろと考えてみましたが、ツアーを利用する利点の1つは、行程とかは考えなくてよいことです。ここまで考えてしまうのは邪道なのかも知れません。

※補足 旅行が終わってから、ブログに載せるまでに1年が経ってしまいました。今年もだいたい同じ場所を行くようなツアーが組まれていました。苗場ゴンドラ、八海山と奥只見湖が2日目で一緒になっていました。三国川ダムと十字峡がなくなった代わりに、最終日に水上町で列車に乗るというのに変わっていました。行ったりきたりというのがあまり解消できていないようです。泊まるところの設定か、田代高原と谷川岳を一番にするというのに無理があるようです。

posted by ヨッシン at 23:59| 旅行記