2019年10月05日

関越索道旅 06 11/01 津南町から六日町、苗場へ

 竜ヶ窪の背後には山が迫ってきています。この山の地下構造にこの付近で水を湧き出させる原因があるようです。地形図を見るとその上面は平らなので、ここも河岸段丘だと思っていました。竜ヶ窪の近くの開けたところからみた背後の山です。頂部の高さがほとんどそろっているのがわかります。木々は黄色くなっているところがありますが、だいたいは針葉樹です。植林されたものでしょう。
 これが河岸段丘だとすると竜ヶ窪では様々な要因がたまたま重なっただけという事になります。最近になって、いろいろ調べている内に、背後の山は、苗場山が噴火したときに流れ下ってきた溶岩によって作られたものであることがわかってきました。溶岩は段丘層の上を流れてここで止まったようです。
津南町竜ヶ窪 背後の山

 溶岩には柱状節理が発達しているようです。降った雨水はその割れ目に沿って地下深くにしみこみ、段丘層との境目を伝わって浸みだしてきているようです。
 次の目的地に向かって出発です。段丘を下りて、中津川を渡ります。その端の上から見た竜ヶ窪方向の段丘です。建物のある所に1面あり、さらに山の上にある面が竜ヶ窪と同じ高さの面です。ここの斜面は色づいた木が多いようです。
津南町 河岸段丘

 バスは信濃川に沿って下って行きます。2つ目の大きな川を越えます。清津川です。橋はかなり高いところを通しています。河床面まで20mはありそうです。横に見える段丘と同じ高さです。だいぶ日が陰ってきました。
十日町市 清津川

 途中から信濃川から離れて峠越えをします。正面に高い山が見えてきました。このあたりからだと八海山が見えるはずです。山頂は雲におおわれているので詳しいことはわかりません。だいぶ薄暗くなってきています。
南魚沼市六日町 八海山方面

 山を下ったところが六日町になります。ここで夕食です。名物の本気(まじ)丼です。具材は別に何でもいいようです。肉丼と思っていたのですが、ローストビーフ丼でした。筋が硬くかみ切れませんでした。
 食事後は宿に向かいます。ここからは40km以上離れています。真っ暗な中をバスは走り続けます。苗場に到着したとたん大ショックをうけます。ホテルがけばけばしい明かりの中に埋もれています。これでは星は期待できません。
 鍵を受け取り部屋に入ります。3階ですがエレベーターでないと上がる事ができません。仕方なく順番が来るのを待ちます。荷物を置いたら、星の見えそうなところを探しに行くことにします。エレベータを使わず、(非常)階段を降りていくと、職員専用扉の内側にでました。気にせずに使うことにします。2階の食堂には厨房の方にでてしまうのでここからは行けないようです。いったん1階まで降りて別の階段で上がっていかないといけないのは不便です。
 何とか明かりの少なそうなところを探します。到着した時間が遅いので、遠くのようすがわかりません。道に沿って延々と照明があるので、遠くに行ってもましなところはなさそうです。適当に妥協します。
 いったん部屋に戻り、道具を準備して出かけます。フロントで何時まで外出できるか確認しようとしたら言葉が通じません。片言の英語で、何とかall nightでdoor is not lockedということがわかりました。
 妥協した場所で機材を広げて写真を写してみます。影響のなさそうな方向をねらったのですが、相当な量の光をもらっています。写っている明るい星はデネブカイトスです。この時期唯一の1等星フォーマルハウトは雲の中でかすかに光っています。
苗場 デネブカイトス

 写していて、もう一つショックなことがあります。バルブシャッターが動作しません。マニュアル露出で代用します。この空では30秒以上の露出は光をかぶって意味がありません。
 別の方角です。変な光の筋が入ります。雲の色も地上の光を反射して不気味な色になっています。上の方の星の集団はペルセウス座、下の方にぎょしゃ座があります。明るい星はカペラです。
苗場 ペルセウス座 ぎょしゃ座

 上の方の雲のすくない場所です。建物の一部も写っています。左半分にベガ、デネブが写っています。
 雲のないのは建物の向こう側だけになってきました。場所を変えました。建物の横ではくちょう(北十字)が下を向いています。
苗場 ペはくちょう座

 明かりもきついし、雲も多い、おまけにカメラの調子も悪いとあってここで撮影を終了しました。建物に戻ってすぐにトイレを探しました。部屋のものよりは外のものをよく使ってます。だだっ広いフロアを散々探したのですが、1階では見つけることはできませんでした。これだと、部屋に戻った方が早かったようです。来客の出入りの多い1階にないのは問題だと思います。スキーヤーがトイレのためにホテル内に入らないようにしているとしか思えません。
続く...............


posted by ヨッシン at 23:59| 旅行記