行くといっても台風のようすによって無理な場合もあります。黒淵の峠越えでは、風の音が聞こえていました。実際に吹いているのはちょっと強いかなというくらいなので、
まだしばらくは大丈夫でしょう。正午までには三段峡の駐車場には戻っておくという回避策についても、この先15分くらいは歩けそうな感じでした。この時間内でいけるところまでということで、先に進んでいます。
黒淵の先にあるのは雌滝と書かれています。滝がないか注意しながら歩いていました。先ほどのものは名前がつけられるにはだいぶ小さいようです。もう少し歩いて行くと、山側から急斜面を下ってくる一筋の流れが見えてきます。これが雌滝のようです。落差は結構あります。ずっと先は見えていません。滝といえるのかは微妙な角度です。ここの岩肌にも赤い珪藻がこびり付いています。

雌滝前の本流です。このあたりで大きくカーブしています。川底は流されてきた岩がたくさん転がっています。

雌滝から少し離れて隣に雄滝があります。こちらは垂直な岩肌の上からまっすぐ落ちています。

対岸に大きな岩壁が見えます。ここに仏岩があると書かれています。仏様に似ている点では、微妙なところもありますが、これが仏岩なのでしょう。

川の曲がりに沿って道が曲がっていきます。仏岩を横から見る形になります。背後の山からは独立しているようです。木々が邪魔ではっきりとは見えません。

対岸の崖に大きく削られた窪みが見えています。穴も開いています。これは間違いなく断層です。断層のある所では、岩がこすれあわさって粉々に壊れています。断層破砕帯といいます。壊れている分、川などに削られやすく、大きくえぐられてようになることがあります。

断層をまっすぐ伸ばしてきたこちら側の岸の斜面上にもえぐられてできた谷があり、水が流れています。

続く..