今回のツアーについて振り返って見ます。
1日目は、朝ゆっくり目の出発でした。到着したのが夕方の5時過ぎで、移動にまるまる1日かかったことになります。どうしてこんなにかかったのか不思議です。時間的にそんなに変わらないと思われる種子島でも、少しだけ観光している余裕がありました。
無駄な待ち時間が長かったのと、高速船がいったん長浜に行ったことによるでしょう。長浜里間の往復は、海岸観光とみることもできますが、ちょっと岸から離れすぎていました。中途半端な感じです。
夕食時に出かけるときに入ってきたフェリーに乗ってきても、時間的にはそれほど変わらなかったようです。これで来たとしても、途中での時間をどう使うのかは課題になるでしょう。2時間やそこらのためにバスを借りてとかいうことは普通はしないでしょう(タクシー移動の代わりというのはあるかな?)。となると出発が遅くなるだけでしょう。
2日目です。この日は断崖クルーズが欠航でなくなってしまいました。その分、余分に観光地をまわるということでした。というわりには、まわった場所は少なかったようです。あまり見てまわれる場所がなかったということでしょうか。結果的には、里に戻るのが早くなってしまい、船が出るまでの間長時間にわたって何もすることがなかったのは残念です。武家屋敷で、途中で切り上げた分をやり直すとか何か考えられなかったのでしょうか。個人的にはビーチロックをゆっくり見ておきたかったというのはあります。
3日目です。この日も、見学が終わりターミナルに戻ってからの待ち時間はけっこうありました。船の待ち合わせとしては、普通かちょっと長いといったくらいでしょうか。普通のターミナルだと、土産物をみたりとかで時間をつぶす事ができます。ここではそれほど持たなかったようです。
普通なら、ツアーには土産物屋によるという時間が組み込まれていることもあります。甑島では立ち寄る土産物屋、というより土産物自体が少ないようです。といっても、どこにでもあるようなクッキーや饅頭ではこまります。
<甑島移動手段>
今回の旅行は、全てツアー任せだったので、何も考える必要がありませんでした。ツアーに任せたのも、島内での移動手段をどうするのかという問題があったからです。主要な道路はそれなりに道幅がありましたが、脇道になると狭くなります。交通量が少ないので何とかなるものの、ちょっと心配です。自転車だと坂が多くまわるのは無理でしょう(電動だとどうかな?)。
島では、一人乗りの電動自動車が借りられるようです。島の道幅からすると、大きさ的には良さそうです。一人旅だとこれでじゅうぶんでしょう。多人数だとやっぱり普通のレンタカーになりそうです。調べてみても台数が少なそうで、借りられるかどうか不安になります。
<アメニティ袋>
出発準備で、着替えとかを用意して、いざリュックに詰めようとすると、いつも使っている袋が見当たりません。旅行に行ったときに宿でもらえるアメニティの入ったビニールの巾着袋を利用しています。これに入れておくと、空港の手荷物検査でカバンを開けてといわれても気にすることはありません。
だいぶたまってきたので、色別に用途を分けて使っていました。着替用のものと着替済のもので色を変えておくと着替えをすぐ出す事ができます。着替済みのものを入れる袋を別に持っていく必要があります。たいしてかさが増えるわけではないし、何かの時、空いた袋を利用することもできます。
見当たらなくなったのは、前々回の旅行(徳之島・沖永良部島)で着替用衣類を入れていた袋です。その回の分がまるまる見当たらなくなっています。帰ってきてから、整理したときにどこか違ったところにしまったのか、宿で荷物を詰め込んだときに入れ忘れたのかははっきりしません。
今回は2泊だったので、何とか工面できました。もう少し長ければどうなっていたのでしょう。
最近では、宿に泊まってもこの袋はもらえなくなってきました。またそろうのでしょうか。昔は、浴衣に着替えて袋を持って浴場に行けばちょうどよかったのですが、最近はバスタオルを使う人が増えてきたのか、用をなさなくなってきたようです。いつもは、浴場で着替えるので、一式が入るように大きな手提げ袋を用意しています。持ち歩きの篭を置いている宿もあります。「タオルをお持ち帰りください」という宿も少なくなってきています。
<三脚と星>
今回は三脚がリュックからむき出しになっていました。おかげで、写真のことでだいぶ声をかけられました。そのわりには、昼間は三脚を出していなかったので、不思議に思われたようです。聞かれたら星の写真を撮るためのものと答えました。
これで星つながりでも、話題ができたようです。星がきれいだったところはどこかとも聞かれました。印象に残っているのは、何といっても立山室堂です。他にも、南大東島や小笠原などがあげられます。
よく考えてみると、ほとんどの場所では、天気がもう一つで星が見られなかったという結果に終わっています。これらの場所でも、星がきれいだったところはたくさんあったでしょう。先に挙げた場所は運がよかっただけかも知れません。
もう一つあるのは、宿泊場所から移動できる範囲内で、星を見るのに適した場所があったかどうかです。駐車場が広くていいのですが、どことも明かりがつけられています。離れればこんどは空が見えないということはよくあります。
南大東島では、周囲に全く明かりのないところに案内してもらいました。ここでは星はきれいでした。その後宿の近くで見たときは、街灯の明かりから避けることはできませんでした。ここは大丈夫だろうと行った場所も返って明るく、写真もすぐに光をかぶってしまうという状態でした。
最悪なのはスポーツ施設の照明のあるところです。薩摩半島では弓道場の照明が避けられなかったこともあります。基本的には不可といっていいでしょう。えびの高原のように車で影響のないところまで移動したということもありました。
公平を期すために星がきれいなところという基準があった方がいいでしょう。すごいと思ったのは、天の川がどこまで見られるかということです。いて座からはくちょう座にかけてはみられるのが最低条件です。そこからカシオペア座にかけて見えればまあ暗い方といえるでしょう。ペルセウス座ぎょしゃ座あたりからふたご座の足元いっかくじゅう座あたりまで見えると完璧というのが今のところに基準です。
ネットで星のきれいなところをいう場所を見ていると、甑島もその一つに挙げられているようです。甑島館のサイトには星を見るということが書かれていたのですが、近くではなかったというのは残念です。親和館のデッキはよかったのですが、本館や浴場の照明が明るすぎるのは困りました。
甑島で星を写した感じでは、かなり暗いものまで写っていたようです。じゅうぶんに暗いといっていいでしょう。場所を探さないといけないというのは、ハードルが高くなります。星を観光の目玉にと、取り入れているところが増えてきました。星がきれいといわれているので、目玉にしたいのならそれなりの環境を整備する必要があるでしょう。
<台風>
今回の旅行は、台風で帰れなくなってしまいました。鹿児島県の離島の旅行では、これで3回(種子島・沖永良部島・甑島)連続して帰りの行程を変更したことになります。といっても、最初の3回(屋久島・トカラ列島諏訪之瀬島・与論島)では予定通り帰ってきています。トカラ列島は旅行前の計画通り、途中の奄美大島でツアーを離団(とういうらしい)して島を周遊して帰りました。これは予定を変更していないかどうかは微妙なところです。
運が悪いというよりも、最近は悪天候にあうことが多いような気がします。特に台風が近くにやってきてということがよくあります。最近だけのことかというとそうではありません。過去には台風通過で予定変更して、影響の少なそうな所に一時避難したこともあります。この時は予定コースを直撃でした。最近の旅行は、台風の進路は行程を微妙に避けている分、ましなのかも知れません。
今回の旅行でいえば、自宅付近を猛烈な台風が襲っている間、避難していたと見ることもできます。自宅にいたら強烈な雨風の音で、落ち着いていることはできなかったでしょう。帰れなくなったのも自宅近辺の状況がよくならなかったため、というように考えると、どちらかというとラッキーというような気もします。ものは考えようです。
向こうで、大阪近辺のようすを聞く限りでは、風で車が動き回ったり、建物が壊れまくったりとかで大変なことになっている印象を受けました。家の状態がどうなっているのか心配になりました。実際にはそれほどひどくはなかったようです。報道はちょっとオーバーだったような気がします。これくらいでないと避難しないといけない人達が動き出さないかも知れないので、よかったのかもという気もします。どう報道するかはかなりの難問のようです。
一つ気になったのは、東京でも風でものが倒れたりしているという報道があったことです。何回も繰り返されました。東京に住む人に注意を促すためのようですが、全国放送でそこまでする必要があるのか疑問です。関東一円でそのような事が起こっていたのでしょう。ここの場所ではなく、全体を代表させるような場所を選んで報道するというようなことはできなかったのでしょうか。
<経費その他>
今回の旅行にかかった経費は総額で約12万円です。ツアー代金が11万円と大半を占めています。残りの大半が追加の宿泊費になります。
種子島への旅行経費に比べると、ツアーにした割りには高めかなという気がします。徳之島・沖永良部島の経費は、飛行機を使った分、高めなので簡単に比較できません。飛行機のかわりに船でいったとして計算し直すと、今回の旅行と同じくらいか少し安いくらいの額になりそうです。ガイドをつけたりとかの経費がついているということにしておきましょう。
前回から測定している歩数です。1日目から順番に、11千歩、19千歩、18千歩、11千歩で、合計6万歩近く歩いたことになります。バス移動の割りにたくさん歩いています。
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