低気圧が近づいてくるのなら、天気はだんだん崩れてくるだろうと、早めに洗濯をすませて外に干し、雨が降り始めたら、取り込んで、室内干しに切り替えるつもりで進めていました。予定通り、11時過ぎくらいにパラパラとし始めたので、洗濯物は室内に取り込みました。
その後、雨はいったん強くなり始めたもののすぐにやんでしまいました。雨はまた降り出すだろうというつもりでみていました。ところが空から雲がなくなり始め青空が広がってきて、雲もなくなっていきました。東の空に残されたくもの中に奇妙な形をしたものが見えてきました。低層に灰色がかった雲が高速で移動しています。それが退くのを待ってから写しています。

気になったのは真ん中の▽型の雲です。パッと見た感じでは、高積雲のつるし雲のように見えます。肉眼での感じでは、横に立っているのか壁のように立っているのかといった立体的な形までははっきりしません。15秒後に写した写真とあわせて立体視をしてみると左側に伸ばされたような逆さ円錐形をしているようにも見えます。黒っぽいところは溝のように窪んでいるようも見えます。下側に並んだ斜めに伸びる雲や右上にかぶっているように見える雲との位置関係もあまりはっきりはしません。
一応ここでは、最初に見た印象通り高積雲のつるし雲としておきます。この雲は10分もしないうちに形がわからなくなってしまいました。
その後の空の変化です。晴れ間は3時頃までは広がったままでした。次第に高層雲と積雲が周囲から広がってきてきました。普通の積雲は白く見えるのですが、この時のものは真っ黒でした。高層雲が下への光をそうとうさえぎっていたためと思われます。
4時半頃に雷が聞こえ始め、今日に雨が降り始めました。時間雨量では100mm近くになっていたでしょう。雨は長続きせず10分ほどで終わりました。その後は、時々パラパラとくるものの強い雨はほとんどありませんでした。今後は、天気予報ではだんだん回復に向かっていくようです。
気象衛星の画像を見ると、昼前から夕方にかけて大阪府と奈良県北部の地域にだけ、ぽっかりとぬけたように雲がありません。台風の眼のような感じです。普通の温帯低気圧の接近でこんな現象が起こるもの見たこともありません。
さらにいうと、昨日から今日にかけて、強い東風が吹き荒れていました。普通ならこれだけ強くなったら、すぐに低気圧が通過しています。今回の温帯低気圧の接近は以上ずくめでした。
今年は、7日の雨で東海から東北南部までは梅雨入りをしたものの、九州北部から近畿にかけてはまだ梅雨入り宣言がなされていません。今日の雨でもお預けでした。19日以後に、ぐずついた天気が続きそうなので、この頃になるのでしょうか。それとももっと後なのでしょうか。