建物のまわりを歩いていると、近くに京泊天守台跡と書かれた案内標識が見えました。500mほど離れたところにあるようです。あまりキリスト教施設とかは興味がない上に跡地となると、行ってもそうなんだくらいで終わりそうです。でもとにかく暇です。時間つぶしに行くことにしました。15分くらいなら大丈夫です。ちょっと急ぎ足になります
海沿いの道を少し行くと、小さな集落に出ました。案内は、集落の中に入っていくように出ています。入っていきます。時間を気にしながら進んで行くと、やっと二つ目の案内を見つけました。ここから、さらに路地に入っていくようです。
路地脇のに並べられあった石です。普通は、塀があってその上に乗っています。単に塀が低かっただけなのでしょうか。

路地に入ってからも、山道のような所を進んで行きます。これであっているのかと思い始めた頃に天主堂跡に到着です。

ここはマニラからやってきた5人の宣教師が甑島で布教した後、薩摩藩の許可を得てここに天主堂を建てたものも、禁教令で3年ほどの内に解体されたそうです。
真ん中にあった大きな木に、大きな十字架が掛けられていました。

あまりゆっくり見ている時間はありません。ここに来るのにも結構時間がかかっています。すぐに待合所に戻らないといけません。
待合所には意外と早く戻ってきました。ついてからは、甑島のパンフレットがもらったり、ソフトクリームを食べたりして時間をつぶします。
壁に掛かっていた「川内あらし」の写真を見ていたら、観光ボランティアのような人が、説明をしてくれました。山間部にたまった霧が川内川に沿って流れ下ってくる現象です。愛媛県の「肱川あらし」が有名です。肱川は7月の豪雨で氾濫した川です。
あらしとは少し違いますが、大阪でも似たような現象があります。琵琶湖(近江盆地)から伊賀盆地にかけてたまった霧が木津川にそって流れてきて淀川沿いを覆い尽くすことがあります。あらしというほどの勢いはありません。この話は伝えておきました。
乗船時間になったので、船に乗ります。これから乗る高速船です。

乗船したら、席に荷物を置きます。当然デッキに上がっていきます。同じ考えの仲間が何人かいました。
デッキから北側です。火力発電所の煙突が見えています。

原子力発電所がどこにあるか気になります。地図からすると反対側の山陰のようです。出港すると、斜面の上に顔を出してきました。

船の左舷後方です。長い堤防があります。それに隔てられた向こう側は川内川です。この上を川内あらしが流れてくるようです。

堤防は延々と続いています。先端には港の入り口を示す灯台があります。よく見るとその近くに何人かの釣り人がいます。車はないようなので、この長い堤防上を釣り道具を担いでいったようです。釣り人の努力には感心します。

もうまもなく川内港をはなれます。
続く...............