だんだん雨が強くなってきます。途中で合羽のズボンも着ることにしました。ここまでは上着しか着ていませんでした。ズボンを入れたリュックは合羽の下になっています。いったん脱がないと取り出ません。だいぶ手間がかかります。
着替え終わって登山を続けます。所どころで、石段が組まれています。その中に、縦にまっすぐ黒い物が挟まったような石がありました。岩脈でこのような物ができる事がありますが、間に挟まっている物が何か奇妙です、何となく柔らかそうに見えます。何かわからないまま先に進みます。

そこから少し登ったところに、このあたりに光ケーブルが埋設されていると書かれていました。先ほどの黒いところは、岩を削ってケーブルを埋めアスファルトのようなものでかためた跡のようです。
どんどん登っていきます。時々花が咲いているのがみられます。赤いのはヨツバシオガマです。

花壇になったような所に、チングルマが群生していました。

だいぶ登ったところで、右側が平坦になってきました。中に池のような物が見えます。湿地になっているようです。

所どころで、チングルマの花を見かけるようになってきました。もう時期的は遅いと思っていました。

地面の石が板のように薄く割れているところに来ました。板状節理といいます。割れ目は、溶岩の表面と並行にできます。急斜面を流れ落ちたのか、地殻変動でかたむいたのかのどちらかを示しています。

石畳みの石です。ここにも平行な筋が入っているものがありました。地層性の物か氷河擦痕なのかはっきりしません。

左側にはずっと雪渓が見えていました。上端の近くまで来たところさらに上に別の雪渓が続いていました。

上の雪渓から下側を見たところです。崩れてきた石でせき止められているように見えます。このあたりは、横から落ちてくる石が多く、雪渓の力では運び去ることはできないようです。

続く.