2018年12月20日

西郷どんは島流し 28 4/12 徳之島 みやどばる メランジェ層と石灰岩

 メランジェというのは、海溝付近で作られた地層です。海洋底にたまった泥がプレートの移動で運ばれてきます。大陸棚のへりまでくると、上から落ちてきた砂岩と混ざってごっちゃになります。これが、プレートの沈み込みの力よって大陸棚の底部に引きずり込まれてメランジェとなります。ここのものはだいたい1億年くらい前に作られたようです。
 メランジェの見られる岩に上ったついでに遠くを見わたしてみます。足下の海岸は車を駐めたところで見た海岸と同じような形をした石灰岩です。所々に、黒っぽい小山のように見えるところが、メランジェの地層です。
徳之島 みやどばる海岸

 沖合側です。手前の黒っぽいところは、今いる岩のてっぺんです。波打ち際近くにメランジェ層のある岩がみえます。間は海面より少し高い石灰岩の平地です。
徳之島 みやどばる海岸

 岩から降りて、岩の足元を見ると、メランジェ層と石灰岩が接している場所がありました。海水の入っているところの向こう側、灰色の丸いところがメランジェ層です。角にある緑がかった薄茶色のところが石灰岩です。境界は不整合となります。
徳之島 みやどばる 不整合

 岩の縁をまわってみます。海水のあたるところにかめ穴ができていました。
徳之島 みやどばる かめ穴

 岩の隙間に石灰岩が入りこんでいるところがありました。もともとあった岩の割れ目に石灰質の物質が入りこんでかたまったものです。周りにある石灰岩と同じものでしょう。
徳之島 みやどばる 不整合

 車のあるところに戻ることにします。戻りかけたのですが、崖に阻まれてどこから来たのかわかりません。進むところは、この岩の穴しかないようなので通りぬけることにしました。
徳之島 みやどばる 崖

 ぬけた先で見たことのある風景のところに出ました。先には道も見えています。メランジェのあるところに行くのはこちらの穴をくぐり抜けるのが正解だったようです。行きは一番低かった岩のすきまを乗り越えています。
徳之島 みやどばる 崖

続く...............


posted by ヨッシン at 23:58| 旅行記