展望所から下り始めて最初に見えてくるのが、阿蘇3火砕流堆積物です。2つ目の展望所付近のものなので、岩という感じにはなっていません。

だんだん岩は硬そうになってくるのですが、ある程度下りた所で、泥のように崩れた地層が見えてきます。阿蘇3火砕流堆積物より古い堆積物になります。

さらに下りていくと横の崖は再び岩っぽくなってきます。火砕流堆積物です。順番からすると、阿蘇2火砕流堆積物になります。

さらに下りていくと、斜面に沿って進み道に行き当たります。どちらに進もうか迷ったのですが、左側に行ってみることにしました。ちょっと進んだ所で、黒っぽい崩れやすそうな岩石が出てきました。阿蘇2火砕流堆積物の下の地層が見えてきたようです。

崖の上に咲いていたショウジョウバカマの花です。

地層の岩石は火砕流の溶結凝灰岩と違ってすき間が多いため、地下水を通しやすくなっています。そのため、この付近では所々で湧水が見られます。

そのまま進んでいると、川に出ました。五ヶ瀬川です。

川底の岩石です。甌穴(ポットホール)ができています。阿蘇1火砕流堆積物でしょう。

近くに落ちていた石です。黒っぽい部分が横に細長くなっています。たまったときに含まれていた軽石が、火砕流の熱で軟らかくなり、上の堆積物の重みで押しつぶされてぺっちゃんこになったものです。溶結凝灰岩に見られる特徴の1つです。

続く...............