2018年08月22日

天体観測会をしました

 ボランティアというわけではないのですが、何かできないかと考えていました。他人任せで、それにくっついていくという発想です。ところが、最近天文関係のウェブサイトを見ていると、星の観測会をしようという呼びかけをよく見かけるようになりました。望遠鏡を持ち出して見てもらうというだけでもよいということです。それならやってみるかということになったわけです。
 まずは近所の人にと言うことで、自宅前でやることにしました。あまり遠くまで運びたくなかったというのもあります。問題は、この位置では星の見える区画が限られていることと場所があまり広くないということです。大きな建物の間なので、空の見える範囲は頭上よりやや東寄りから西側は全く見えません。10人もいたらいっぱいになるくらいの広さしかありません。
 この条件で、今見えるものとしては、土星・火星になります。22日はこの間に月が入ってくるので、見るものが多いというのでこの日にしました。23日でもいいのですが、となりの町内会で盆踊りがありますのでできないでしょう。近所の人達、特にこどもはそちらの方に行きます。決めてからわかったのはいて座ο星の星食が東北以北で見られるということです。大阪では月にほとんどくっついて見られそうです。
 17日にテストをして、見えるかどうかを確認しました。土星は7時くらいには見え始め7時半頃まではみえていました。火星は9時くらいまではいけそうですが、後片付けもありますから8時半くらいまでということにします。日と時間が決まったので、自治会にお願いして案内を自治会の掲示板に貼ってもらいました。
 今日は、台風接近の影響か、空気が澄んでいていつもより空が暗い感じがしました。雲が出るか心配したのですがほとんどない観測日和となりました。月齢の事をすっかり忘れていました。もう少しで満月のなので、5時くらいには月がはっきりと見えていました。これだともう少し早くから始められたようです。
 土星がすぐに見えなくなるというので、土星から入れ始めたのですが、この時間帯に来たお客さんは2人だけでした。本格的にきだしたのは、土星が見えなくなってからです。入れ替わりくるので、月と火星を交互にいれて見てもらいました。いて座ο星は見えなかったようです。人に見てもらうのが中心で、自分ではあまりのぞいていません。最終的には20人ほどきてくれたようです。
 星も見たいという要望があったので、何とか見えていたアルタイル(彦星)を入れてみました。よく見えないのでどうしてかと考えたら、首が痛くなる角度でした。この望遠鏡はふだんは天体の写真撮影に使っているものです。あまり真剣にのぞいたことがありません。
 感想とか質問であったのは、火星がちいっちゃというのと(200倍です:これでもだいぶでかいと思うのですが)と、月のヘリはどうして立体的に見えるのかという質問です(他にも飛行機が多いとか関係ないことはいっぱいありました)。あまりそのように見たことはないので、質問が理解できませんでした。欠け際は、太陽の光が横から当たって影が長く伸びるので、クレーターとかはよくわかるとは答えました。よく考えてみるとこの答えであっていたような気がします。望遠鏡の値段も2人ほどから聞かれました。
 こどもは星がよく見えるようです。星が見えないと思っていた一角にたくさんあるといわれました。双眼鏡で確認すると確かにカシオペア座が見えていました。慣れてくると「3」の字の様に並んでいるのがわかるようになりました。この星も望遠鏡で見たいというので、ツィー(真ん中の星)を入れて見せてあげました。二重星団が見えないかと探したのですが、双眼鏡やファインダ−にはとらえることができませんでした。直接そのあたりを探しても無理でした。これは月明かりのない時にした方がいいようでした。
 来てくれた人は喜んでいたので、やって良かったと思いました。次はどうしようかと考えているところです。惑星がこの見える範囲に来るのは来年の今頃です。それまでお預けでしょうか。それでも見られるのは土星と木星だけでしょう。場所を変えるというのもあります。火星の高度が低く、見られる場所が家の前に限られていたこともあります。どうやって運ぶかという手段も考えないといけません。


posted by ヨッシン at 23:58|