1.電気代は深夜料金というわりには安くない
毎月、電気代と使用量の記録を取っていました。それを使って1kWhあたりの単価を比べてみると、年間平均では従量電灯料金の方が深夜電力料金よりも安くなります。従量電灯料金は使用量によって単価が変わってきます。実際にどれくらいになるかを、最新の電気料金の計算方法を使って求め直してみました。ただし、再エネ促進賦課金と燃料費調整額は計算に入れていません。各月ごとの計算結果と年間トータルの額です。従量電灯とした部分は、深夜電力と同じ電力量を従量電灯で使ったとしたら、従量電灯の電気代がどれくらい増えるかとして計算しています。
月 kwh 料金 単価 従量 単価
1 140 2637 18.84 3336 23.83
2 107 2291 21.41 2474 23.12
3 85 2059 24.22 2115 24.88
4 117 2396 20.48 2964 25.33
5 66 1860 28.18 1580 23.94
6 62 1818 29.32 1484 23.94
7 14 1313 93.79 355 25.36
8 34 1523 44.79 845 24.85
9 66 1860 28.18 1640 24.85
10 89 2101 23.61 2254 25.33
11 116 2385 20.56 2750 23.71
12 112 2343 20.92 2751 24.56
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計1008 24586 24.39 24548 24.35
従量料金は電気使用量によって変わってきます。月間使用量が120−240kWh(2段料金)の時の単価は25.33円になります。このくらいの使用量の家庭では、従量電灯へつけ替えたときの単価は25.33円と見て良いでしょう。我が家の場合は月間では120kWhをわずかに下回るくらいです。120kWhまでの分は単価が20円をきりますから、この分を含めて電気代を計算しています。
数値を見ただけではほとんど変わらないようです。それでもこれだけははっきり言えます。深夜電力はお得という割りにはお得ではない。
2.電気温水器は無駄な湯を作りすぎ
表を見て、使用電力量が少ないと感じるかも知れません。温水器の機能に何日間か湯沸かしを止める設定があります。一度沸かしたら、何日かはお湯が持つのでその間は止めます。これを利用すると使う電力量はぐっと少なくなります。
お湯が持つといっても実際にはなくなるのではなく、冷めてしまって沸かし直さないといけなくなるのがほとんどです。逆に言えばそれだけ無駄なお湯を沸かし続けていることになります。使うお湯についてはどのようにしても同じ電力が必要です。使わなかったお湯については、1日で温度が10〜15℃ほど下がっていますから、これだけを温め直すのが全くの無駄ということになります。
お湯の温度から考えると、温度の高い(沸かし立ての)朝方だと使用量が少なくなります。逆に夕方とか寝る前とかに風呂に入ろうとすると、(沸かした)お湯をたくさん使うことになります。節約しようとすると、どうしても朝風呂になってしまいます。
3.お湯がある割りにはすぐ使えない
電気温水器にはお湯がたまっているので、そのままたくさんお湯が出てきそうな感じがします。実際には、風呂にお湯を張ろうとしてもけっこうな時間がかかります。浴槽の大きさにもよりますが、15〜20分はかかっているような気がします。これは、容量の大きなガス湯沸かし器で入れる場合とそれほど変わりません(かえって遅いかも知れない)。
どうしてそうなるかというと、温水器のタンクの中は、水道に逆流しないように、水道水よりも低い圧力になるように設定されています。この圧力によってタンクの水が押し出されます。当然、水道水のように勢いよくにはなりません。
4.安い電気料金の会社に乗り換えられない
深夜料金は、出力調整の利かない原子力発電からでた夜間の電気を使用してもらうために設定されています。当然、このような料金システムがあるのは、原子力発電をしている電気会社に限られます。実際に、どこともオール電化というと加入できないといわれます。電気代はそれほど変わらないので普通の電灯線につないでもらってもいいのですが。
その他
場所を取る 等(前回かきました)