橋を渡って宮古島に戻ります。この後は西海岸に沿って南下して行く予定です。世渡崎の細い岬をぬけて、広い半島に出たところで海岸に出られる道を探します。狩俣の集落をぬけたところで、海の方に向かう道がありました。分岐点にある標識には入っていくと島尻マングローブへ行けると書かれています。この道を進む事にします。。
しばらく走っていると川を渡ります。川岸にはマングローブが生えているのが見えます。もうすぐと思って車を走らせていてもなかなかそれらしいところにはつきません。次第に川から離れていくように見えます。500mほどいったところでやっと、マングローブ遊歩道の入口につきました。そこからさらに200mほど入った所が駐車場になっています。
駐車場の正面に川が流れています。川岸を見るとマングローブがあるのが見えます。川岸で目立っているのはヤエヤマヒルギのようです。タコのような支根がいっぱいでています。

遊歩道入り口は、川から離れたところにあります。行こうと振り返って見ると、観光バスがその入り口に横付けしています。このままいっても団体客のあとをついて歩くことになります。何か他にないかと案内板を見ていると、入ってきた道を少し戻ったところにヒルギダマシの群落があると書かれています。これを見てから遊歩道を進む事にします。団体客からは離れるでしょう。
群落があるとされたところです。手前に草が生い茂っていてちょっと見づらくなっています。

そこの地面です。タケノコのような木の根がいっぱい出ています。筍根といいます。見たときはマヤプシキ(ハマザクロ)と思っていたのですが、かなり細いようです。ヒルギダマシもしなやかな筍根を出すそうです。これと、その向こうの灌木ような植物がヒルギダマシのようです。

遊歩道の入り口に戻ると団体客は見えなくなっています。川沿いの遊歩道を見ても、人影はまばらになっています。後でこの写真を見直すと、川岸の生えている背の高い木はヤエヤマヒルギで水面を覆うような低い木はヒルギダマシである事に気がつきました。

遊歩道の途中に橋が架かっています。その上から見た島尻川です。ヤエヤマヒルギが多いようです。飛び抜けて背の高い木はモクマオウです。この付近にもだいぶ進出してきているようです。

橋です。島尻入江橋といいます。石組みのめがね橋です。石は琉球石灰岩を使っているようです。この石も加工しやすそうな石です。これほどしっかり整形しているのはあまり見かけません。

メヒルギとかオヒルギがあるようですが、あまりはっきりとはわかりません。どちらかというと、地面からの立ち上がり方で区別しています。これがはっきり見えるのは水際近くのものなので、どうしてもヤエヤマヒルギが目立ってしまいます。中くらいの背丈の木がヤエヤマヒルギで、それより一段高い木の感じが少し違っています。メヒルギかオヒルギのようです。これらは水際から離れたところに多いようです。

地面です。巣のような穴がいっぱい空いています。入り口が円柱形に盛り上がっているものもあります。先ほど団体客が通った影響なのか動物は出てきていません。

続く...............