2018年05月20日

橋が結ぶ5つの島 07 12/16 下地島北部

 下地島西側、ちょうど真ん中くらいの所に帯岩というのがあります。岩と名前がついているものは、見ておかないといけないでしょう。標識もありますので迷わず到着することができました。岩の前に鳥居があります。大きな看板も作られています。そこには本岩根岩と書かれています。それ以外は意味不明な看板です。
 岩は直径が20mほどで高さは10mちょっとあります。かなり大きな岩です。
下地島 帯岩

 別の説明板によるとこの岩は明和8年(1771年)3月の大津波で打ち上げられたものだそうです。確かにこの岩の下の方をみると、岩盤につながっているのではなく、単にのっかっているように見えます。
下地島 帯岩 下部

 この付近には、このような岩がたくさんあったようです。この岩以外は全て空港建設のために使われたようです。
 帯岩(通称:オコスコビジー)という名前は真ん中よりちょっと上くらいの所が、まるまる一周くびれているのが、帯をきつく締めたときのようすに似ているところからつけられたそうです。反対側から見るとそのようすがはっきりします。このへこみはノッチのように見えます。海面の高さにできるものです。地震の前の海面はここにあったのでしょう。
下地島 帯岩

 ここから岩の反対側を見ると海が見えます。海岸は20mほどの断崖が続いています。これを降りるのは無理でしょう。津波は岩をこの下から持ち上げています。かなり大きな津波だったことがわかります。
下地島 帯岩横の海岸

 入り江になったところに、今にも折れそうなキノコ型の岩があります。そろばん玉とその軸といった方が正確でしょうか。
下地島 帯岩横の海岸(キノコ岩)

 帯岩を一周して、もとの鳥居の所に戻ります。足元を見ると、緑色の針金のような植物がいっぱいありました。白い丸いつぼみがありましたので、被子植物の一種でしょう。後日調べてみた結果、スナヅルと鑑定しました。
下地島 帯岩 スナヅル

 帯岩から再び北上を続けます。今度は通り池と書かれた案内がありました。寄れそうな所は寄っていきます。
 先に駐車場があり、そこから遊歩道が続いています。最初はアダンの林の中を通りぬけます。
下地島 通り池遊歩道

 遊歩道を進んで行くと、正面に東屋風の建物が見えてきて正面に大きな池が見えます。
下地島 通り池

 池は建物の横にもう一つあります。2つの池は地下で海とつながっているそうです。鍾乳洞のドリーネ付近が陥没してできたものでしょう。
下地島 通り池

 遊歩道は木道となって続いています。グーグルマップにはこの先鍋底池というのがあると書かれていますので、行ってみました。残念なことに道は行き止まりとなっています。岩の上が白くなっているところが続いていますから、昔はいけたのでしょう。行くなといってるみたいですから無理はしないでおきます。
下地島 通り池 遊歩道先端部

 ここから入り江を挟んで反対側が帯岩のあったところになります。探してみると、見つけることができました。断崖の上に打ち上げられた様子がわかります。
下地島 通り池から帯岩

続く...............


posted by ヨッシン at 23:52| 旅行記