崖の途切れたところに水路が見えます。その先がトンネルになっています。説明によると、この水路は江戸時代に作られた篠井手用水といい、下流の水田に水を引くためのものです。用水はこの部分だけがトンネルなっています。トンネルにした理由は不明だそうです。少なくとも、そのまま用水路を延ばしていたら、磨崖仏群に突き当たります。

この先はキャンプ場になっています。みても興味を引きそうなものはなさそうなので、引き返して気になっている建物の方に行きます。池の真ん中に作られた桜の屋形というものです。銀閣寺に似ています。初めはてっきりお寺があると思っていました。

公園は谷の中にあります。磨崖仏群のあるのと反対側も切り立った崖になっています。ここも磨崖仏があっても良さそうですが、磨崖仏のある場所は限られています。彫られている場所には何かあるのでしょうか。

公園の橋を渡ると駐車場に戻ります。この付近でもう一つ気になっているものがあります。清水の涌水です。川沿いに下っていったところにあります。
川沿いの道を進んでいくと、水の湧き出しているところがあります。精魂水と書かれています。この地域の人の生活水や薬水として使われていたようです。

ここは、磨崖仏群の端になります。目的の湧水とは違うようです。さらに川沿いに下っていきます。道沿いに石像のようなものが見えてきました。宝光院跡の仁王像と書かれています。明治時代に取り壊された(廃仏毀釈?)ようです。そのお寺にあった仁王像だそうです。

何となく行きすぎたような感じもします。川の反対側を走ってみることにしました。見えてきた、清水の涌水です。かなり大きな涌水地です。工事をしていて、前がその作業場のようになっています。そこに了解を得て車を止めて見学します。

遊水施設の崖側です。完全にふさがれているので中がどのようになっているのかはわかりません。

工事は、背後の崖の補強をしているようです。横の神社の広場のような所は立ち入り禁止になっています。そこと涌水の間に奇妙な形をした塔があります。正面に回れませんから横からの写真になります。水元神社の薩摩塔というそうです。中国大陸の石材が使われていて、大陸の商人か権力者によって作られたと考えられているそうです。

続く........