2018年03月26日

鉄砲とロケットの島 10 10/20 南種子町 広田

 宇宙センターを通りぬけて見えてきたのは広田漁港です。入江の奥にある場所なのですが、周辺に民家は見当たりません。漁師さんは遠くから通っているようです。
 やっぱり、港よりも対岸に見える地層の方が気になります。ここに下りてくるまでの間でも、所々できれいな地層が見えていました。ここのものは緩く海側に傾いているようにみえます。実際には向こう側への傾きの方が大きいようです。山の尾根もだいたいこれと同じように斜めになっています。
種子島広田漁港 地層

 漁港から先に浜に降りる道があります。浜も見たいので車を道ばたの広いところ駐めて見に行くことにします。駐めたところから道路を隔てた山側を見ると大きな看板があります。そこに書かれていたのは、ここで岩穴(いわな)というサウナ風呂みたいなものがあるということです。岩穴の中で火をたいて暖めたあと、葉っぱなどを敷き詰めて中に入ってあたたまるというものです。最近はあまりおこなわれていないようです。
種子島広田漁港 岩穴

 浜に下りてみた海岸の北側方向です。
種子島広田漁港 海岸北側方向

 南側方向です。消波ブロックの向こう側に漁船の通り道があり右奥の漁港から左奥の方から海に出入りします。浜には、小石が散らばっています。
種子島広田漁港 海岸南側方向

 いったん車に戻り移動します。少し進んだ所に広田遺跡駐車場というのがありました。車を止めて付近の様子を見ました。ここには神社のようなものがありますが遺跡らしいものはありません。海岸に下りていくようにという案内がありますのでそれに沿っていって見ました。
 森の横をぬけたところから、ちょっと高くなっているところに上がると広田遺跡がありました。弥生時代から古墳時代の墓地遺跡だそうです。このあたりは南側墓群といって、100基以上の墓が見つかっているそうです。墓のあったところに標柱が立てられています。
種子島広田遺跡南側墓群

 この北側にも墓群が見つかっています。その途中にあった人骨が見つかった場所です。この付近はたくさん見つかるようです。
種子島広田遺跡北側墓群

 北側墓群に到着しました。ここは発掘時のようすが復元されているようです。
種子島広田遺跡北側墓群

 先ほどから小学生の集団と一緒になっています。いまは、墓群の説明を受けているところです。邪魔をしないように先に周囲のようすを見ることにします。
 墓群の北側を流れている川です。河口側になります。ここも浜に寄せる砂で川幅が狭くなっています。
種子島広田遺跡近くの河口

 内陸側です。湿地のような地形がみられます。自然環境についての解説板もあって、それには潟湖が広がっていたと書かれています。
種子島広田遺跡近くの川

 北側墓群の前が空いたので見に行きました。下側から見ると地層の断面が復元されています。一部に人骨が埋まっていたようすも復元されています。
種子島広田遺跡北側墓群断面

 人骨が埋まっていても、長年の間に風化してなくなってしまっているのがふつうです。このあたりで、たくさん見つかるのは骨が保存される何かがあったのでしょうか。アルカリ性土壌では保存されやすいとも聞いています。このあたりはそのようなものだったのでしょうか。
 ふたたび、海岸に沿って駐車場に戻ります。正面に見える岩の間からロケット発射場が見えていました。
種子島広田遺跡から大型ロケット発射場

続く...............


posted by ヨッシン at 23:29| 旅行記