食事を作ってもらっている間に星が見えそうなのか、見えたとしたらどこで見るのが良いのかを確認に行きます。天気はもう一つです。宿の前の通りはほとんど人車とも通らないので、道ばたの広いところでじゅうぶんでしょう。宿の前に一つ大きな照明がありますが、これはまだ点灯していません。
食事をすませてから再度確認をしたのですが、天気には変化がないようです。宿の前の照明はついています。これを避けるにはだいぶ遠くに行かないといけないようです。星は見えませんから宿に戻ります。
ここの宿は温泉なのですが、大浴場はなく各部屋に温泉が引かれています。ゆっくりと使って休むことにしました。
翌朝です。天気は相変わらずパッとしません。雨が降っているわけではないので、そのあたりを歩いて回ることにしました。
わたり温泉館の横に神社の鳥居のようなものがあります。ここから見ていくことにします。鳥居の下の道は苔むしている上、途中で藤棚のような所をくぐっていきます。

鳥居前の解説には、ここには喜道(日悦上人)の墓と関連品があると書かれています。島主の弟だったが、ここに極楽寺を建てて隠居して、この付近の開墾に尽力した人だとも書かれています。墓としては立派なものではないのでこれなのかどうか見ただけではわかりませんでした。後で入り口にあった解説と比べてみるとこれのようでした。

極楽寺は明治期の廃仏毀釈により取り壊され、代わりに上中神社が作られています。鳥居はその時のものでしょう。これが神社の社殿のようです。

わたり温泉館の横で白い花が咲いているのが気になっていました。畑の向こう側にあって近づくことができませんでした。神社の横の道を通っていくと近くにでられるのではないかと思い進んで行くと、畑の裏側にでることができました。ちょっとだけ近い距離から花を見ることができました。葉っぱはショウガに似ています。調べてみるとハナショウガのようです花縮砂ともいいます。

神社の鳥居前まで戻り、南側の前之浜に向かう道に入ります。民家の庭にバナナがあったのですが実はつけていませんでした。その向かいの畑にあったドラゴンフルーツには実がついていました。この付近でも路地で育つようです。

南に進んでいくと温泉センターがあります。この付近は、種子島では数少ない温泉が湧いているところです。

温泉センターの南側です。谷間の広いところに田んぼが広がっています。このあたりが日悦上人が開墾したところになるのでしょうか。

そろそろ戻らないと、朝食時間に間に合いません。引き返すことにしました。宿まで戻ったところで、周辺に咲いている花を見ていくことにします。
コバノランタナです。このあたりでは、実をつけるようです。自家受粉をしても大阪では実をつけませんでした。ここのもので実をつけているのは黄色い花だけのようです。

一緒に咲いていた黄色いヒガンバナです。リコリスといった方がいいのでしょうか。

続く...............