会合といっても、2つの惑星は南北方向にも動くので、会合の時が最も近づくわけではありません。一番近づいてみられたのは4日の夕方でした。この時はうっかりしていて見忘れていました。
今回の会合はどちらかというと水星を見つけるチャンスとして注目されています。水星は16日が東方最大離角です。太陽から最も離れて見つけやすくなります。春先の夕方西空はには高く上がりやすいという特徴があります。残念ながら、今回の最大離角は近日点側になります。遠日点側の2/3しか離れません。時期では大差ないようです。それでも水星はなかなか見つけにくいようです。今回は、明るい金星が近くにあるのでそれを基準にして探し出すことができます。あと数日はこの方法が使えそうです。
今日のようすです。まだ望遠鏡の視野内に入りそうなので望遠鏡で見てみました。一緒に写った水星と金星です。左側が金星、右側が水星になります。明日には望遠鏡に視野内に一緒に納まりそうもありません。

地表付近の景色と一緒にと思って望遠ズームでねらってみました。金星は写ったのですが水星はわかりませんでした。ISOが高めになっていたので、かなりのノイズが発生しそれに埋もれてしまっています。矢印の先に金星があります。

ズームレンズでいっぱいに伸ばしたものです。両方写りました。水星はわかりにくいのでその位置を矢印で示しています。

日が沈んだ頃から、北の空から雲が流れてきて、空が暗くなり始める頃には両惑星はかくれてしましました。左(南)側に流れていくと段々薄くなっていき、20−30度ほど南側は雲が切れていました。北側にも薄くなるところがあって、惑星のあるあたりは再び雲が厚くなっているような感じでした。
一番最後に見られた金星です。この時には高度はかなり低くなっています。
