2018年01月16日

センターテストについて

 一昨日にセンターテストの理科の試験がありました。昨日問題が公表されて一応ダウンロードしたのですが、その後そのようなことがあったことを全く忘れてしまっていました。今日改めてそのことに気がつき、問題を見てみました。
 基本的な問題ばかりでしっかり勉強していれば解けるのではと思うのですが、地学に関して最後の一問だけはどうかなと思います。とりあえず今日は地学の問題について解答のヒントのようなものを書いていくことにします。
第1問
1 AB間は接近、BC間は変化なし
2 D 地盤が開いているところでは正断層ができる
  E 海底は海嶺から遠ざかる方向に動く−断層の向こう側ではどう動くか
3 標準重力は赤道で最小(中心から遠い、遠心力が打ち消す)
4 外核の地震波速度が遅いのが原因、一般に液体の方が地震波速度は遅い
5 選択肢の中の最も代表的な放射性元素は何か
6 同位体量が2倍になると発熱量は2倍になる
  半減期だけ前は現在の2倍あったはずだから、発熱量が2倍になる年数を読む
7 説明に二酸化ケイ素が多いほど発熱量が多いと書かれている
  二酸化ケイ素の含有量順に並べればいい
第2問
1 シルル紀に陸上植物が出現したことにより酸素が増加したとされている
2 クックソニアを探す
3 世界の主要炭田の元が作られたから石炭紀という。
  巨大なシダ植物が繁茂し大きな昆虫がいた、炭素から年代測定はできる年数ではない
4 走向線上では、標高が高いほど上の地層が見られる
  CはAの、DはBの走向線上にある あとは標高を比較して
5 部分溶融でできたマグマは玄武岩質、地殻の一部が溶けてできたマグマは流紋岩質
  混じればその中間になる
6 塩基性成分が多いほど珪酸四面体どうしのつながりが少なくなる
  結晶分化作用で初期の鉱物ほど塩基性成分にとむ
第3問
1 ア 緯度30度付近には高圧帯ができる
  イ 気圧は物体の表面に加わる力
2 6〜8月は北太平洋高気圧、12から2月はシベリア高気圧の位置を探せばいい
3 16kmで10分の1になる、50kmは16kmが3回あるとして10分の1が3回繰り返している
4 日本南岸を通る黒潮を考えるとよい
  ウ 東に流れると転向力は南向きにかかるから南側に海水が集められる(高くなる)
  エ Xを中心にした黒潮の移動方向は?
5 大気の場合の等圧線と同じように考える
第4問
1 ア 年数は常識  イ 地磁気逆転の原因はわかっていない  
2 黒点の特徴を確認すること 内部では磁場が強いので対流が抑えられている
3 オーロラは太陽からの荷電粒子が惑星大気と衝突してできる
  できる高さは100km以上、太陽風が地表に届くことはまずない
4 地球公転半径の球の表面を考える ここに均一にFのエネルギーが届くから
   F×球の表面積×時間 で求められる
5 ハローは周囲に広がるぼんやりとした部分に使われることが多い
  ハッブルは銀河の後退速度と距離の関係を見つけた
6 ダークマターは物質量の数倍
  いて座A*は、銀河系中心のブラックホールとされていて、太陽の410万倍の質量がある
7 球状星団は古いので、星間ガスがなく、O型B型星はない 金属元素が少ない=種族2
  数十万個の星の集まり
8 銀河の中心にはブラックホールがある
  活動的な銀河では中心からジェットの吹き出しや強力な電波の放出がある
  銀河は遠いので年周視差では距離は測定できない 遠い銀河ほど速く遠ざかっている
第5問
1 A点のリソスフェア底面の深さで上にある物質の重さを比べる 式は以下の通り
  A点  3km×1.0+dkm×3.4
  海嶺軸 (1.6)km×1.0+(3−1.6+d)km×3.3
2 SはQに比べて非常に大きい、海嶺には火山があるが海溝にはない
3 大西洋の周辺部にはパンゲアが分裂し始めた時の海底が残されている
  太平洋はジュラ紀
4 太陽風に押された形になる 磁力線の向きに注目
第6問
1 オゾン層のある場所はどこか 気温減率0.65は100mあたりの値
2 気温が高さ10kmで10Kより下がっているか(不安定)どうか モデルBや観測値は見ない
3 波は波長が長いものほど遠くまで伝わる(音、地震波にもいえる)
  風浪は風によって作られた波
4 波長の半分より浅いところで起こる浅水変形についての問題です
 浅水変形については詳しいことは知らないので、最近の教科書に記述があればいいのですが、どのようになっているのでしょうか
 基本的には波速は遅くなるので、波長が短くなります
 波高については気象庁のサイト(http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/wave/comment/elmknwl.html)に記述がありますのでそれを参考にします。その説明によると、水深が波長の1/2〜1/6の間は波高は小さくなり、さらに浅くなると今度は波高が高くなっていくようです。この記述に従えば答えは選択肢の中にないことになります。海岸で波を見る場合、水深が2m程度以下の所を見ていますので、この範囲で考えると波長数十mの1/6以下ですから、解答のような答えが導き出せます。(これでいいのでしょうか)



 地学基礎については明日考えることにします。


posted by ヨッシン at 23:51| 雑記