ブナ林散策道の階段はすぐに終わりで、普通の山道になります。建物の3階くらいの高さのでした。広場の横に生えているトチノキについた花はすぐ真横くらいの高さに見えます。木の間からみるような感じになっているのが残念です。
山道沿いの地面に黄色い花が咲いていました。オオバキスミレのようです。スミレ類の名前を確認するのはいまだに簡単にはできません。

ガイドさんから、木の根元が大きく曲がっているのはどうしてかという質問が出されました。地滑りで地面が傾いたために曲がったのだと書かれていた教科書がありました。それほど大きく地面が傾くことはないので、これは一部の例外を除いて間違いだと思っていました。

答えは、雪の重みで曲げられるからだということでした。これなどは、雪の重みで倒されたように見えます。夏の間に幹は上の方に曲がっていき、また雪で倒されることの繰り返しなのでしょう。

森の神の所でも同じ説明があったのですが、ブナの木は葉っぱから幹の方に雨水を集めて、幹に沿って水が流れ落ちるということです。根元に水を集めるようにできています。水の流れるところが濡れて光っています。

途中で沢を渡ります。川底の石も苔むしています。頻繁に洪水が起こらないようです。これもブナ林のおかげでしょうか。

道ばたに咲いていた花です。カラマツソウのようです。写真がぼやけていて、断定しきれません。

林床が開けたところに出ました。ここでは、たくさんのつるが木からぶら下がっているのが見えます。写真に撮ってしまうと、普通の木のようにも見えてしまいます。中央やや右手側の少し傾いた枝のようなものや、左側のブナの木にぶら下がっているものが写っています。

ここでガイドさんからの質問です。このつるは、どうやって上の高いところの枝に届くことができたのでしょうか、というものです。つるができ始めたときには、このあたりには、絡みつくことのできる細い木や枝がたくさんあったのでしょう。そういうものは全て枯れてなくなってしまい、つるだけが残されたのでしょう。絡みついている木の枝が、だんだん高くなって、上の方にあがっていったからではないでしょう。つるはゴムのようには伸びません。
この散策路の目的の一つは、水源地です。水が汲めるようになっています。

水源地の近くで見た花です。ツクバネソウです。おしべとめしべが見えます。

チゴユリです。見つけた人がここにあるのを教えてくれました。

シラネアオイです。見つけたガイドさんも、これが見られたということでびっくりしていました。

続く....