旅行会社のパンフレットを見ていると、ドラゴンブルーアイというのが眼に入ってきました。雪がドーナツ状に溶けて、真ん中に残された雪とがあわさって大きな目玉のように見えるという現象です。どんなものなのか見てみたくなりました。どうしてできるのかというのも謎で興味があります。
ここに行くツアーを設定していたのは2社あります。どちらも2泊3日の旅行になります。A社はB社に比べて料金が3割ほど高くなっています。夜星を見ることを考えると、宿のある場所は、標高が低めなのと町に近いところに止まるのとで、もう一つかも知れません。
立ち寄り場所で比べてみます。A社は奥入瀬渓流・八甲田山・白神山地です。あまりいろいろなところへまわらないのですが、ハイキングが主体で、ガイド付きです。B社は、角館・田沢湖・龍泉洞・北山崎・三陸鉄道・厳美渓です。たくさんまわりますが、いつでも行けそうなところばかりです。厳美渓は昨秋にいったばかりです。山を見てみたいというのもありますから、どちらかというとA社の方が魅力です。
料金を取るか、他の観光地で取るかで悩みます。決定打となったのは、参加人数です。B社の方が倍近い人数が定員となります。少人数の方が気楽にまわれます。写真を撮るときのも周囲の人を気にしなくてすみます。A社に決定します。料金が高めなのは、人数とネイチャーガイドの解説があるということで理解することにします。
日程を考えます。ドラゴンブルーアイが見られるのは、5月末から6月初めにかけてです。この頃に新月といえば、26日になります。25日出発というのがありますから、この日を申し込むことにします。
インターネットから申し込もうとしたところ、相部屋が可で、それだと旅行社間の差額の半分くらいは安くなります。星を見るために、他の人との動きが変わり、迷惑をかけるかも知れません。相部屋にしないで申し込むことにしました。後で考えてみると、人数が少ないので、与論島の時のように、相部屋になる可能性は低かったようです。
もう一つわかったことは、最初の行程に入っていた白神山地のマザーツリーについてです。残雪の影響でまだ道路が閉鎖された状態になっていることです。立ち寄ることはできませんから、他の場所で時間を多く取るようです。森の中を歩ければいいので、特に問題というわけではありません。
持って行くものの準備です。カメラを2台ある内のどちらにしようか迷いました。カメラで撮影した画像につけられる番号が同じくらいになると、整理が大変です。見たところ、だいぶ近づいてはいますが、1回の旅行で撮影する枚数以上に離れています。後から追いかけている方のカメラにすることにします。このカメラの問題は、前回の旅行で、写した画像が露出アンダー気味のものが多かったということです。何をいじったのか具体的には覚えていませんが、調整し直してようすを見ることにします。ピントロックをしたときに露出をロックしないようにしたような気がします。
ここの旅行社で前回参加したハイキングツアーでもらった地図が簡単なメモ程度のものだったので、道の分岐に来る度にどちらに進もうかだいぶ悩みました。今回は、該当地域の地図を持っていくことにします。探してみたのですがインターネットから入手できるものはあまり詳しく書かれているものはありません。ないよりはましでしょう。だいぶ昔に、八幡平で買った(環境協力金という名目だったような)パンフもあったのでついでに持っていくことにします。
ハイキングということで、それなりの装備の指示が来ています。本格的な登山の装備かなというものもあります。これだけのものを持ってハイキングとなれば、ちょっと大きめのリックが必要となります。小さめのザックに入る程度のものに厳選します。雨合羽はかさが大きいので、荷物の場所を取ります。ザックの容積の半分を占めます。最悪の場合は出番があるでしょう。防寒具の代わりにもなります。一応持っていくことにします。
確定した日程では、8時30分発伊丹発秋田行きの飛行機に搭乗で、7時40分伊丹空港に集合となっています。7時までに家を出ればじゅうぶんに間に合います。列車の時刻とかを考える必要もありません。帰りは、18時55分に伊丹空港到着の予定です。家につくころには暗くなっているものの、それほど遅くなるという時間ではありません。
直前に、添乗員さんから確認の連絡がありました。現地、特にドラゴンブルーアイの見られる八幡平は雪が積もっていて、気温が大阪の真冬並みに寒いということです。防寒対策をしっかりするようにとのことでした。一応中に着るセーターを1枚余分に持っていくことと手袋を持っていくことにしました。星を見ていると冷え込んでくることがあります。この時にも使うことができるでしょう。雪があるということなので、小さい方のスパッツも追加します。
初日の食事のことについても話がありました。旅行会社から送られてくる冊子に書かれている日程表から3日間とも昼食が用意されていないことは知っていました。どこかで食べるところがあるのかということが問題になります。初日については、秋田空港到着後すぐにバスに乗って移動で、食事はその中でということになるようです。弁当の持ち込みがベストなようです。出発日の朝、駅までのコンビニで買って行くことにします。まだスーパーが開いている時間ではありません。一応何かの時に食べられるようにパンは買っていました。
宿の近くに、買い物ができるところがあるかどうもネットから確認しておきます。1泊目は、宿は町外れですが徒歩圏内にコンビニがあります。2日目の昼食弁当もここで買うことができます。2泊目は山の中なので周囲には店どころか民家もありません。最終日で、昼食が終わったら、帰ってくるだけのようです。買っておいたパンを食べることもできるでしょう。
旅行中の天気はあまりいい予報が出ていません。完全に悪いのがわかっているのなら赤道儀は重たいだけなので置いていくところです。少しは望があるようなので持っていくことに確定です。持っておくものの準備ができ、後はカバンに詰めるだけです。相変わらずカバンはパンパンになります。もう一回り大きなものを買った方がいいのでしょうか。帰りはお土産を手にぶら下げて帰ってきそうです。
出発前日の夕刊に、ドラゴンブルーアイの写真が掲載されていました。これも切り抜いて持っていくことにします。記事によると、ドラゴンアイと名付けたのは今年になってからだそうです。まだ水は濁っているそうです。
庭の植木鉢の水切れも心配です。日数も短いことですし、天気もそれほどなさそうです。水受けの皿を大きくして、いっぱいにためて、その中に鉢をつけておくだけで大丈夫でしょう。
前日の晩は、念のため目覚まし時計をセットして早めに寝ます。朝は、時計が鳴り出す前に目が覚めました。朝食をたべて、戸締まりをしっかりしたら出発です。予定より早めに出ることができました。
途中のコンビニでおにぎりを買いました。弁当にしようか迷いました。容器の処理が簡単なものということで選びました。モノレールの駅まで行って、モノレールに乗って空港駅まで行きます。今回は、航空会社がいつもと違うので、ターミナルビル前の階段を降りたらまっすぐではなく、後ろ側に進んで行くことになります。Uターンしてすぐ、横にコンビニがあるのが見えます。こんなところにあるのにはじめて気がつきました。次回から、弁当の必要なときはここで買うことにします。だいたい集合時間は早めに設定されているので時間には余裕があります。
ターミナルビルの1階ロビーに到着したのは受け付けを開始すると連絡のあった直後くらいの時刻です。まず、団体受付カウンターを探します。このあたりはいつもと勝手がつがうのでもたつきます。いくつかの団体旅行の受付ブースがありますが、その隅っこの方でやっと見つけることができました。
搭乗券を受け取り、簡単な説明を受けた後はしばらく自由行動です。荷物を預けた後は少しだけラウンジで時間つぶしをすることにします。窓際に座って、飛行機を見ようとしたのですが、工事用の覆いがあって見ることができません。前回もこんな感じだったのでしょうか。よく覚えていません。
8時前に、保安検査を受け搭乗口にいきます。今回は、1階からの出発になります。1階搭乗口に降りる階段あたりから、何かせかされるような感じで誘導されます。おかげでこのあたりからの写真は撮れていません。階段を降りたら搭乗が開始されています。といっても、ここからバス移動で、そのバスが待機しているというだけの話です。バスで駐機場まで移動し、すぐに飛行機に乗り込みます。座席は通路側、雲も多いようですし、景色も大きくは見えません。秋田空港到着まではおとなしく本でも読んでいることにします。
記録を書き始めたのが、旅行から帰ってから3ヶ月が過ぎてからです。前回の旅行(火の山ぐるっと)の元原稿が書き終わったのが遅かったからです。今回の旅行について、どの程度思い出せるか心配です。ここまでの文章でも思い出すのにだいぶ苦労しました。
2017年10月27日
龍の眼と森の神と 01 大阪出発まで
posted by ヨッシン at 23:56| 旅行記