
しばらくはこんな感じなのかなと思っていたのですが、川(山国川)はすぐに淵となります。両岸も切り立ってきました。猿飛千壺峡が始まるようです。そうも先ほどの土砂の埋め立てられ所は、脇から流れ込む川が運んできた土砂によって埋め立てられた場所のようです。

両岸の岸が高くなるにつれ岩がでこぼこしてきます。水流によって岩が削られているようです。

このあたりは、天然記念物猿飛甌穴群のあるところです。「かめあな」は壺のようなへこみにも見えますから千壺峡というのでしょう。下流の魔林峡も甌穴群と書かれていましたが、こちらの方ままだ甌穴っぽい形をしています。

きれいな向きで撮れないのです、甌穴が連続しているといわれれば納得する形です。

川底はすぐに浅くなり、ちょっと歩くと渓谷というより普通の流れに変わってしまいます。

甌穴群を作るのは、説明では変朽安山岩となっています。最近ではあまり使われないことばです。安山岩が変質したという意味でしょうか。調べていないので正確なことはわからないのですが、地質図によるとこのあたりはかなり新しい時代の火砕流堆積物が谷底を埋めているように書かれています。岩石を見た感じでは安山岩というより集塊岩のように見えます。

少し引き返し、吊り橋を渡って反対岸にわたります。橋の上から見た千壺峡です。魔林峡ほど谷は深くありません。

対岸を上流側に行ってもすぐに谷底が浅くなります。というより、岩の上面の高さはほとんど同じで、川底が高くなった分だけ谷底が浅くなっているだけです。向こう側に吊り橋が見えています。

遊歩道はここまでです。駐車場においた自転車に乗って、魔林峡の駐車場に戻ることにします。その時にする事かあります。自転車を下ろして下の駐車場に戻るときに後ろのトランクを開けたまま走っていました。大丈夫だとは思うのですが、一応落とし物がないか確認しながら下りていくことにします。
続く...............