2017年08月25日

火の山ぐるっと33 4/26 天草下島 轟の滝

 水車跡から引き返し、吊り橋を渡らずまっすぐ進みます。正面に轟の滝が見えてきました。昨年九州南部でみた滝と似ている感じがします。加久藤火砕流の上にできた滝です。ここの滝も柱状節理のようなものが見えますが、岩石にやすりのようなもので削られてできたようなくぼみがみられません。砂岩にみられる方状節理のようです。縦方向の割れ目が多めなだけのようです。
天草市 轟の滝

 こちら岸からは、これ以上近づけません。上に道路が見えていますから、ここまで行ってみることにします。
 道路の上から見た滝です。手前の岩の隙間から落ちています。ここからではわからないようです。
天草市 轟の滝

 少し上流側にも橋が架かっています。ここからみた滝の下流方向です。縁が続いています。
天草市 轟の滝 下流方向

 わたりきった所から少し戻ることができてそこから何となく水が落ちている様子がわかります。
天草市 轟の滝

 下から見ていたときに、対岸にも下りてきたみられる場所がありそうでした。探してみたら、右岸側に下りていくことができました。そこからみた滝です。先ほどよりはだいぶ近くなりました。
天草市 轟の滝

 ここから、下田温泉まで引き返し、西海岸の北上を続けることにします。海岸を走らせていると、正面に、海岸沿いの造成地に土を持ったところが見えてきました。白い色の土の山と茶色い色の土の山、白っぽい石ころが積み上がった山があります。
 道路の山側に陶石鉱業所と書かれた建物があります。陶石と関係したもののようです。
天草市 投石鉱業所 ズリ

 陶石のような大事なものは、積み上げているとは思えません。採掘したときに出てきた要らない土砂とか小石を置いているのでしょう。陶石とはどのようなものか考えるヒントにはなります。小石は、流紋岩のようです。たぶん、貫入してきたものでしょう。地図とか航空写真を見ていると、ほぼ海岸と平行に、山の中に深く掘り込まれたような地形がみられます。鉱山の堀切と呼ばれるものでしょう。垂直に陶石が入っているようです。おそらく岩脈でしょう。流紋岩中の長石成分が変質すれば、焼き物を作る粘土として使うことができます。ちなみに、完全に陶石化しないものが天草砥石、ちょっとだけ影響を受けたものが木目石なのでしょう。
 ここから北側、海岸沿いに火力発電所、その向こう沖合に富岡半島が見えています。
天草市 投石鉱業所 から富岡半島

 富岡半島目指して進んで行くことにします。
続く...............


posted by ヨッシン at 23:50| 旅行記