足湯のあったところの裏手の川沿いに橋が架かっています。湯の華橋といいます。橋の渡り口にある常夜灯のようなものに使われている石材が気になります。近くで見ると白地に赤っぽい色の縞模様が入っています。砂岩の中に地下水がしみこみ、鉄分が沈着して縞模様ができる事があります。これだと思っていたのですが、赤みが強いのが気になります。同じ石は、宿の風呂場にもあったし、ここでも敷石の一部にも使われています。

この付近で、天草砥石というのが採れます。石の中に縞模様がみられます。模様の強いところは、木目石として利用されています。どうもその石のようです。岩質は無斑晶質の流紋岩でリソイダイトというようです。
橋の上から川を見ると、川沿いに遊歩道のようなものがみられます。完全に水没しています。これではあるく事ができません。潮位の関係かとも思ったのですが。そうでもないようです。

川の左岸を上がっていくと、神社がありました。温泉神社です。祭神は少彦明神と薬師如来だそうです。少し変な組み合わせです。白鷺が傷を癒やしに毎日来ていたのをみて見つけた温泉とか。そこから薬師如来が出てきたのでしょうか。となりに見えるのが温泉センターです。

ここから引き返して、宿に戻ったら朝食時間となっていました。朝の食事をすませます。朝食が終わって、一休みしたら出発します。最初の目的地は轟公園です。ここには、轟の滝があります。それと大水車があると書かれています。
下田の町から川に沿って上っていきます。しばらくいくと轟の森万太郎公園というところにつきました。公園の駐車場というより、レストランの駐車場というような場所です。誰も来ていないようです。車から降りて川の方をみると吊り橋が架かっているのが見えます。

この橋を渡って右に進むと大水車、左の上流側に進むと轟の滝に行くとのことです。まずは、橋を渡ります。橋の上から見た下津深江川の下流側です。どちらかというとゆったりと流れています。

道沿いにはシャガの花が咲いています。淡い色のアヤメのように見えますが、小振りで花びらの縁がぎざぎざになっています。

道の先に奇妙な構造物が見えてきます。何かのモニュメントのようにも見えます。何なのか興味があります。近づいてみます。

川側から見たようです。付近には何も説明がありません。

水車があるというのですが、何も見当たりません。川の上流がわをみるとすぐそこに堰堤が見えます。大水車は堰堤より下流側にあると案内図には書かれていました。

少し進んだ所に、水車小屋跡と書かれた看板が朽ちて転がっています。説明によると、陶石をこの水車で砕いていたということです。
この看板から先は道がなくなっています。大水車はどこにあるのでしょう。いろいろなことを総合して考えると、先ほどのモニュメントのようなものは、大水車の支柱のようです。作ったもののすぐに使えなくなりその柱と基礎部分だけが残っているようです。
次は、吊り橋の上流側にある轟の滝に行きます。
続く...............