近くにあった解説には、この付近に露出している岩石は加久藤カルデラに関連した溶結凝灰岩で、その表面にたくさんの甌穴が作られていると書かれています。加久藤カルデラの岩石といえば曽木の滝や関之尾の滝の岩石です。滝の上流側にはたくさんの甌穴が見られました。水流で丸く削られているようすはおくどさんの内部のようにも見えます。ここでもそのようすは見られるのでしょうか。
解説板のあるところから川の方に歩いて行って正面に見られた岩です。バターナイフで削られたバターのように丸く削られています。上に釜を乗せられそうな雰囲気があります。

上流側の風景です。黒っぽく見えるのが溶結凝灰岩です。上面の高さはそろっているように見えます。

下流側です。岩が露出しているのはここまでです。地層の下底まで浸食されると壊れやすくなるので、壊され運び去られたのでしょう。岩の側面に独特の浸食のようすが見られます。これも「おくどさん」ぽい形をしています。

岩の多い所まで行って上流側を見てみました。ここだけ川幅が狭くなっていて、岩に囲まれています。

細く長く削られた水流の跡です。洪水時には流れているのかも知れません。側面は甌穴の連続のように見えます。

水の下ですが、典型的な形をした甌穴がいくつか並んでいます。

これも甌穴ですが川岸に近い所にありました。中に砂利が詰まっています。これが回転して丸く削っていったというのですが、そうなのでしょうか。すぐに洗い流されそうな気がします。それと、いうほど石の角は取れていません。

500mほどの区間に岩が露出していて、その上に甌穴が見られます。下流側から上流側まで一通り見ました。
続く...............