いきなり案内してくれたのは、切り通しの間の狭い道です。いけるかどうか、対向車が来ないかどうかが心配になりますが、それより両脇の地層の方が気になります。下の方の白いのはシラスでしょうか。上にロームが乗っています。これからするとこのあたりの高台はシラス台地ということになります。この左上が22号墳23号墳のあった場所ですから、生目古墳群はシラス台地の上に作られているということになります。

道が狭かったのは、この一画だけでした。すぐに広い道に出て、カーナビの示すとおり進みます。一ヵ所、大きく迂回するところをまっすぐ進むことのできる橋が架かっていたので、ここだけはカーナビの指示を無視しました。GPSロガーは、生目古墳群をでるときから記録を停止していて、これ以後どう進んだかが残されていません。
西都原古墳群内で、車の行き先として設定したいのは、ガイダンスセンターです。カーナビには表示されなかったので、適当な場所を指示しました。だいたい近くまで案内してくれたようです。古墳群の区画は広く、その中のどこについたのかさえわかりません。適当に走らせていると駐車場が見えたので、そこに車を入れ案内図を探し、ガイダンスセンターに行くことができました。
ガイダンスセンターに着いたのは良いものの、定休日で開いていません。観光案内所とか一切の施設が閉まったままです。唯一見られたのが、上り窯です。

パンフレット類も入手できません。三宮港で手に入れた西都市のパンフに地図が載っていますので、これを参考に回ることにします。問題はもう一つあります。史跡はかなり広いようです。歩いたら1日かかってしまいそうです。車で近くまで行って見学してということを繰り返しても、車の所まで歩いて往復しないといけません。かえってたくさん歩くことになります。奥の手の自転車でまわるということにします。車から降ろして出発します。
まわる向きは反時計回りにします。駐車場から道を南に進んで、最初の交差点を西に折れたところに、横穴墓群を覆って保存した施設があります。いってみたのですが、ここも閉まっています。あきらめて西進します。振り返って見たその施設と小さな古墳です。

この道沿いにあるのが、202号墳(姫塚)です。比較的大きめの前方後円墳です。生目古墳群の5号墳7号墳くらいの大きさでしょうか。この付近では後期のもののようです。

さらに南下していくと第1古墳群の駐車場があります。これを通りぬけると、広場のようになっていて、いくつかの高まりとして古墳が見られます。円墳が多いようです。

正面に見られる比較的大きな前方後円墳が46号墳です。姫塚と同じくらいの大きさでしょうか。

第1古墳群の中も左回りに回っていくことにします。古墳群の区域内も草は刈られているのですが所々に樹木があります。ツツジや桜の花が満開です。それにしてもツツジの木は大きいものが多いようです。

一番奥にあるのが13号墳です。石室の中には入れるようになっているみたいですが、入り口の扉は閉まっていました。柄鏡式前方後円墳という形らしいです。生目古墳群と同時代のものだそうです。

次に見えてきたのが35号墳です。これも前方後円墳です。13号墳よりちょっと小さい感じです。

第1古墳群中心部の方向です。円墳がたくさん見られます。これに対して南側には、前方後円墳が並んでいるようです。

さらに進んであるのが一本松塚(72号墳)です。これも生目古墳群と同時代のものだそうです。見ただけでは区別がつきません。

ここから先に進むと駐車場の反対側の端に出ます。このまま戻らずに、東隣の第2古墳群の方に行くことにします。
続く...............